研究課題/領域番号 |
05302065
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石田 晴久 東京大学, 大型計算機センター, 教授 (70017317)
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研究分担者 |
平原 正樹 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (10192717)
下篠 真司 大阪大学, 大型計算機センター, 助教授 (00187478)
太田 昌孝 東京工業大学, 総合情報処理センター, 助手 (90194175)
中山 雅哉 東京大学, 大型計算機センター, 助教授 (90217943)
亀山 幸義 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (10195000)
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キーワード | インターネット / IP over ATM / Mbone / 初等中等教育環境でのネットワーク利用 / ISDN回線によるインターネット接続 |
研究概要 |
平成7年度は、昨年までと同様に、6月と10月に開催された研究集会において、INS64回線を用いて研究集会会場をインターネットに接続し、Mboneによりネットワークを通じて研究集会の様子を放送する実験を引続き行なった。しかし、これらの実験を通して、特に動画や音声などを数10kbps程度の回線速度により接続する方法では、十分なクォリティを得ることができないことが明らかとなったため、本年度は、156Mbpsの回線速度を有するATMネットワークを用いた全国実験網の構築を行ない、IP over ATMに関する実験を一つの柱として研究を進めてきた。この結果、PVC交換方式のもとで、IPデータグラムの交換実験を行なうことができるようになり、この1月に開催されたシンポジウムでは、実験ATMネットワークを用いてMboneでの中継実験ならびにデモンストレーションを行なうことができた。 また、INS64回線のように比較的低速な回線も、小規模な組織がインターネットに接続する初期段階や期限付きの実験利用環境では有効に機能する。本研究では、幾つかの初等中等教育の現場において、実験的にインターネットへの接続環境を提供し、初等・中等教育におけるインターネットの有効性について検討を開始することができた。 さらに、インターネットのように世界中に広がる広域分散環境のおいては、組織ネットワーク間の接続網がATM網による高帯域なものであるか、INS64網による中低速なものであるかによらず、各組織のネットワークが自律的に動作する運用管理を行なう必要がある。本研究では、各組織や地域ネットワークの運用管理体制の現状とその問題点についての検討を行なうことができた。
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