研究分担者 |
木村 俊一 北海道大学, 経済学部, 助教授 (50143649)
高橋 幸雄 東京工業大学, 理学部, 教授 (70016153)
長谷川 利治 京都大学, 工学部, 教授 (40025911)
森村 英典 日本女子大学, 理学部, 教授 (50016010)
森 雅夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (80016568)
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研究概要 |
補助金交付の内定があったのが11月初旬であったため,研究分担者の間の共同研究や本補助金による研究推進は殆ど不可能であった.したがって,本テーマのもとでのシンポジウムを開催することに重点を置いた.幸い補助金交付の有無に関わりなく,関係する有志が集まって研究討論を実施することを予定していたため,急遽それを本テーマのシンポジウムとすることにより参加者への周知や準備を円滑に行なうことが出来た. シンポジウムは,平成6年1月19日〜21日に箱根で開催され,大学の研究者41名,企業の研究者14名,学生24名が参加し,36件の研究発表が行なわれた.内容は,広帯域ISDNにおける新しい性能評価問題,LAN等での多重アクセス制御,情報ネットワークのリスクマネジメント,情報ネットワークの輻輳制御,情報ネットワークにおける拡散過程,性能評価に有効な新しい待ち行列モデル,などの研究成果が発表され熱心な討論が行なわれた.これらの研究成果の雑誌等への発表は,来年度以降に予定される. 月例研究会としては,情報通信ネットワークの性能評価モデルの討論を11月から月1回のペースで実施した.内容としては,毎回20名〜30名の参加があり,交換機の輻輳制御,電話呼の再呼現象,JIT生産システム,複数サーバー待ち行列の近似,などが討論された. なお,今年度購入したパーソナル・コンピュータは,最近発表された情報ネットワークの性能評価モデルに関する論文をデータベース化するためのツールとしてデータ入力を開始したところであり,時間的制約からモデルや問題点の整理・分析は来年度に行なう予定である.
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