研究分担者 |
岩田 知孝 京都大学, 防災研究所, 助手 (80211762)
堀家 正則 大阪工業大学, 工学部, 助教授 (80221571)
瀬尾 和大 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (30089825)
笹谷 努 北海道大学, 理学部, 助教授 (10002148)
工藤 一嘉 東京大学, 地震研究所, 助教授 (50012935)
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研究概要 |
本研究は3年間の総合研究として平成5年度より開始した.目的は,将来の大地震に対する強震動の予測について地震学および地震工学双方の研究成果を横断的に比較検討することにある.平成5年1月15日におこった釧路沖地震により釧路市周辺で得られた強震動特性を定量的に評価するために,釧路市周辺をテスト地域として本研究経費による1観測点を含む23観測点を配備し,平成6年10月北海道東方沖地震を含む記録が得られている.この地震において釧路では震度6を記録し,釧路沖地震に匹敵する強震記録が高密度のアレイで観測されたため,貴重なデータとして解析が進められている.更に平成7年1月に神戸に未曾有の地震災害をもたらした兵庫県南部地震に対しても,地震直後に現地調査や強震記録の解析を進めるとともに,本研究グループのメンバーが中心となって臨時共同強震観測,微動観測を行い,特に神戸市内における震災集中地域の生成要因を解明する共同研究が進められた.これら多くの研究成果は雑誌論文に投稿されているが,時間的に現在のところ公表されてはいない.しかしながら,兵庫県南部地震に関する研究報告会を地震直後の1月末に開催し,調査報告の意見交換を行うとともに,兵庫県南部地震に関する研究,釧路アレイ地震記録を用いた研究,更に数値シミュレーション手法に関する新手法開発等を中心とした強地震動予測に関する基礎的な研究成果をまとめ,本年度の研究報告書として公表した.
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