研究課題/領域番号 |
05302077
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
西尾 邦彦 東京農業大学, 農学部, 教授 (60011938)
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研究分担者 |
立川 康人 京都大学, 工学部, 助手 (40227088)
近藤 昭彦 筑波大学, 地球科学系, 講師 (30201495)
宝 馨 京都大学, 防災研究所, 助教授 (80144327)
芝野 博文 東京大学, 農学部, 講師 (00143412)
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キーワード | 森林水文 / リモートセンシング / 分布型流出モデル / 水.熱フラックス / 流域地形 / 河道網解析 / 空間分解能 / 東京大学愛知演習林 |
研究概要 |
平成6年12月16日〜18日の3日間、東京大学愛知演習林において本研究グループ の全体会議を開き、今年度および次年度の研究打ち合わせ並びに流域調査を行った。 各研究分担者ごとの本年度の研究経過は以下の通りである。 西尾・芝野は、試験流域の東山・白坂のスギ人工林の立木調査を行うと同時に両流域内で最近実行された調査資料を整理し、林班別の森林属性のデータベース化作業を進めた。 宝は、白坂流域のDEMを用いて、落水線図に基づく擬河道網による流域地形量の算定、Costa-Cabral and BurgesのDEMONという地形解析アルゴリズムによりSCA(Spercific Contributing Area)とSDA(Specific Dispersal Area)を求め雨水移動の経路と影響範囲を調べた。また、航空機MSS(空間分解能6.25m)、JERS-1のOPS(同18m)、SPOTのHRV(同20m)、LANDSATのTM(同30m)という異なる空間分解能を持つリモートセンシング画像による土地被覆分類の精度を、長久手町を対象地域として定量的に評価した。 近藤は、赤津演習林、白坂流域のDTMを用いて分布型流出モデルのプロトタイプを作成した。さらに、上記流出モデルに入力するパラメーターを決定するために、白坂流域において斜面測量、斜面の土層調査を企画し、芝野・宝・立川とともに実施した。 立川は、赤津演習林を対象として、高分解能DEMを用いた流域地形形状のモデル化とそこでの雨水流出現象のモデル化を行なった。また、矢田川流域で取得された高分解能航空機MSSデータ用いて、地表面フラックスを推定し、リモートセンシングデ一夕の分解能がフラックス推定に及ぼす影響について検討した。その結果、粗い分解能のデータを用いても、推定されるフラックスは、細かい分解能のデータを用いた場合とあまり変わらないという知見を得た。
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