研究分担者 |
荒井 芳夫 九州大学, 工学部, 助教授 (80176528)
藤原 一朗 大阪産業大学, 教養部, 教授 (30148449)
宮野 義盛 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術部, 教授 (80109743)
上松 公彦 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (90051721)
北浦 和夫 大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (30132723)
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研究概要 |
本研究は化学工学を中心として必要不可欠な,材料の物性の計算方法を分子レベルの情報を取り入れて再構成するための基礎研究であるが,今年度の目標も前2年と同様,(1)物性計算法の最近の進歩についての調査,(2)それにもとずく最良の方法の推薦,及びモデル流体の物性の分子シミュレーションによる計算法の開発と確立,の3点について研究を行なった。95年10月には京都において「特殊条件下での物性」と題する研究会を研究分担者全員の参加の下に開催した。北尾は細孔中の分子吸着に関連する物性の計算にむけてゼオライト類の親水性の起源について非経験的量子化学計算法を用いて論じている。今後,モデルポテンシャルの作成や分子動力学計算が期待される。横山は臨界点近傍におけるフロロホルムの輸送量に関する主として実験の立場からの研究について報告した。野村は混合液体における部分モル量などの物理的意義について積分方程式の方法を用いて統計力学理論を展開しているが,系はLJ2成分溶液の無限希釈状態である。藤原はコメントとしてLJ2成分系超臨界流体の混合熱のモンテカルロ計算による決定について報告し,その特異な挙動を解析している。
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