研究分担者 |
大矢 晴彦 横浜国立大学, 工学部, 教授 (40017950)
平井 敏雄 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (50005865)
佐野 妙子 東海大学, 工学部, 教授 (60013728)
岡崎 健 東京工業大学, 炭素研究所, 教授 (20124729)
土方 邦夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (60016582)
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研究概要 |
現在のエネルギー使用状況を エクセルギーという新しい概念で見直してみると,炭化水素燃料を燃焼し,熱エネルギーを得て,これから機械エネルギー・電気エネルギーに変換する行程におけるエクセルキー損失が極めて大きいことがわかる。その一方,炭化水素を水素に変換して,その燃焼を用いるとすると,上記エクセルギー損失が20%以上も低減できることがわかる。しかも水素燃焼はSO_2はもとよりSO_2をも排出しないクリーン燃焼である。 そこで殆ど利用されることのない低温熱エネルギー,変動の大きい太陽エネルギーなどを用いて水素を製造するプロセスの開発,その装置に必要な材料の開発,水素の燃焼,水素の膜分離技術の開発と,水素を中心するクリーンで省エネルギーのエネルギーシステムの確立を目指して研究成果を持ちより討議を行なった。また,原理に基づいた新しいエネルギーシステムを確立するためには,広く燃焼工学,伝熱工学,触媒工学,材料工学3での専門家が集まって研究推進する態勢が必要と考え,重視領域研究の申請を準備し,幸いに受理されることとなり,本研究の大幅な進展が期待できることとなった。
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