研究分担者 |
川西 琢也 金沢大学, 工学部, 助手 (80234087)
細見 正明 東京農工大学, 工学部, 助教授 (90132860)
藤江 幸一 豊橋技術科学大学, エコロジー工学系, 教授 (30134836)
岡田 光正 広島大学, 工学部, 教授 (70124336)
茅原 一之 明治大学, 理工学部, 助教授 (80111566)
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研究概要 |
製造業からの環境への汚濁物質への排出は極力抑えるべきで,究極的には「ゼロエミッション」を達成できる生産プロセスの構築が求められるであろう。本研究では,いくつかの産業において,現行の代表的なプロセスを解析し,汚濁物質排出抑制のためのプロセス構築のための方策を提示し,さらに技術開発課題について明らかにした。 平成5年度は,金属機械加工業,染色業,電力業,鉄鋼業,石油精製業,石油化学工業,食品工業,紙パルプ業について,代表的な生産プロセスからの汚濁物質の排出状況およびその処理状況について調査を行い,これをデータベースにまとめた。 平成6年度はこのデータについて1)個別工程における原材料,副資材の物質収支,2)個別工程における水利用量,排水量の解析3)現行の排水処理装置のプロセスへの適合性,4)排水処理費用の汚濁物質抑制効果の解析,等を中心に解析を行い,それに基づいて,改善策・技術開発課題を以下の観点を軸に整理した。1)生産プロセスの改良による排出抑制,2)排水処理の改善による排出抑制,3)新しい概念に基づく生産プロセスの構築(原材料の完全消化,産業を越えた資源化ネットワーク構築,排出物の他の製造プロセスでの資源化の容易な物質への転換等)。具体的にはプロセスのクローズ化や水利用の合理性の向上,汚濁負荷の低い副資材への転換,個別工程別排水処理等々の適用可能性を検討し,その汚濁物質排出抑制への効果を評価した。また,必要とされる技術開発課題を明らかにした。
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