研究課題/領域番号 |
05304002
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鎮西 清高 京都大学, 理学部, 教授 (70011517)
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研究分担者 |
本田 裕 三重大学, 教育学部, 助教授 (60126993)
間嶋 隆一 横浜国立大学, 教育学部, 助手 (30202310)
野田 浩司 筑波大学, 地球科学系, 教授 (00004341)
小林 巌雄 新潟大学, 理学部, 教授 (70018266)
近藤 康生 高知大学, 理学部, 助手 (90192583)
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キーワード | 新生代 / 貝化石群集 / 日本列島 / 底生群集構造 |
研究概要 |
日本の新生代底生動物群集を対象に群集構造の変遷を総括し、群集構造の変革と安定性を考察することを目的とする。これまでに記載された底生群集の資料を集め、新たに記載し、群集型の時空分布をまとめる。また、特定の分類群の動物について、その機能形態を調べ、生活様式、群集中での役割、地位を考察する。 これまでに記載され、またこれから記載する群集を整理し、カタログ化を目指すため用語統一や記載法統一が必要で、この目的で静岡県掛川市を中心に野外討論集会を平成5年10月1〜3日に開催した。参加者は総研分担者が13名、他に院生など数名が加わった。野外集会での打合せにより、化石の群集的研究で基本となる化石群集(fossil association)認定の基準と手順、群集分類などの視点が統一された。統一の一つの結果として、化石個体の産状を次の3タイプ、すなわち(1)生息位置・姿勢を保持しているもの、(2)同相的なもの、(3)異相的なもの、に分けることとした。そして、化石の産状と生息姿勢に関する情報交換を行った。 現在までに、底生群集の記載が終わったのは、西南日本太平洋沿岸地域の後期鮮新世〜古期更新世の群集、中部地方日本海沿岸域の鮮新世を中心とする群集、などである。これから来年度にかけて記載の予定は、山陰地域(鳥取、島根、山口)北海道南部・道央南部、道東・道北の各地、関東南部、秋田・山形地域、新潟盆地、仙台および東北地方太平洋岸、などである。
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