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1993 年度 実績報告書

森林蒸散量の総合的比較計測によるモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 05304016
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 雅一  東京大学, 農学部, 助教授 (10144346)

研究分担者 太田 岳史  岩手大学, 農学部, 助教授 (20152142)
田中 隆文  名古屋大学, 農学部, 助手 (40192174)
小林 達明  千葉大学, 園芸学部, 助手 (40178322)
窪田 順平  東京農工大学, 農学部, 助手 (90195503)
吉川 賢  岡山大学, 農学部, 助教授 (50166922)
キーワード森林蒸散量 / 乱流変動法 / エネルギー収支 / 水ポテンシャル / ヒートパルス法 / 幹熱収支法 / 林内微気象 / ポロメータ
研究概要

様々な方法が提案されている微気象学的方法による蒸散量測定と植物水分生理学的蒸散量測定の、同一の林分での同時観測が、8大学の共同観測としてよってなされた。観測地は、東京大学愛知演習林のアカマツ、ヒノキ、コナラを主とする樹高約11mの混交林で、共同観測期間は1993年7月28日〜30日と10月18日〜23日の2回である。樹冠上と樹冠内の観測には、地上高16.5mと12mの2つの鉄パイプ製のヤグラを組み立てて使用した。
観測項目は、単葉単位の測定として、ポロメータを用いた単葉の蒸散測定(ヒノキ、コナラ、タムシバ)、プレッシャチャンバーによる葉の水ポテンシャル。単木単位の測定として、切り木法による樹木吸水量(ヒノキ、タムシバ)、吊り木法による単木蒸散量(ヒノキ、タムシバ)、ヒートパルス法と幹熱収支法による樹液流速測定、幹直径変動、幹含水率変動の計測。林分蒸散量の測定として、乱流変動法による顕熱フラックス測定、ボーエン比法による蒸散量測定などである。また、この森林の樹冠上から林床までの気温、湿度、風速、日射量などの鉛直分布も自記計測された。これらの各種の測定は、従来単独で計測されてきたので、相互比較ができるデータセットが得られたことは、大きい成果である。
これらの観測資料は、共同研究者間で総て共有し、現在多岐にわたる比較解析が進行中である。特に、複数台の超音波風速計の同時使用による乱流観測や、単木単位の樹木吸水量と林分蒸散量の対比など、これまでにない解析が可能であり、解析結果が注目される。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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