研究課題/領域番号 |
05304020
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
森島 賢 立正大学, 経済学部, 教授 (50113634)
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研究分担者 |
斉藤 勝宏 千葉大学, 園芸学部, 助手 (80225698)
堀田 和彦 九州大学, 農学部, 助手 (00192740)
茅野 甚治郎 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (40163729)
清水 昂一 東京農業大学, 農学部, 助教授 (80109553)
藤田 夏樹 東京大学, 農学部, 教授 (30190044)
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キーワード | 米の輸入自由化 / 関税化 / 内外価格差 / 品質差 / 応用一般均衡分析 / 産業連関分析 / 農業構造 / 米の生産構造 |
研究概要 |
本年度は本研究の最終年度にあたるので、本年度までの研究を以下の通りまとめ、森島賢編「農業構造の計量分析」(富民協会、1994)の一部に研究成果として発表した。 1.米の輸入自由化は、日本の米生産に壊滅的な打撃を与えるだけでなく、日本の農業、農村に深刻な影響を及ぼすことを示した。(森島が執筆) (1)自由化論を検討し、そこには長期的な視点が欠除していることを示した。 (2)その上で、自由化すれば長期的にみて日本の米生産は壊滅的状況になることを、価格競争および品質競争の両面からみて明らかにした。 (3)その理由は主に東南アジア地域の低所得労働によるものとした。 (4)日本の米の壊滅は日本農業全体に深刻な影響を及ぼすだけでなく、さらに農村社会の安定をそこなうとした。 2.日米の農業構造を比較し、それぞれの特徴を明らかにした。(金田が執筆) (1)日米の生産要素賦存量を比較し、アメリカはその広大な農地を利用した輸出志向の農業を行っているとした。 (2)アメリカは農産物を輸出することによって、結局土地用役を輸出しているとした。 日米間をみるとき、アメリカは日本へ穀物を輸出することによって680万haの土地用役を輸出していることを産業連関分析によって明らかにした。 3.応用一般均衡分析を行ない、米輸入の経済的波及効果を明らかにした。(斉藤が執筆) 4.米の輸入自由化が国内生産に及ぼす影響を経営形態別に分析した。(鈴木が執筆) 米の生産費を生産要素市場と関連して分析した。(草苅が執筆) 稲作における構造変動の要因分析を行なった。(茅野が執筆)
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