研究課題/領域番号 |
05304021
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
豊田 裕 東京大学, 医科学研究所, 教授 (90050418)
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研究分担者 |
中潟 直己 日本生物科学研究所, 研究員 (30159058)
馬場 忠 筑波大学, 応用生物化学系, 助教授 (40165056)
斉藤 泉 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (70158913)
佐藤 英明 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (80093243)
岩倉 洋一郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10089120)
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キーワード | 卵成熟 / 受精 / 遺伝子ターゲット法 / c-mos遺伝子 / アクロシン / 単為発生 / キメラ胚 / 胚の凍結保存 |
研究概要 |
1)卵成熟と受精の制御 A)卵胞液から卵丘膨化を促進させる熱に安定な物質を分離した。また本物質は精子核の膨化に対しても促進的に作用することを明らかにした。 B)c-mos遺伝子欠損マウスの卵成熟と受精について解析し、c-mos遺伝子欠損により単為発生が誘起されることを明らかにした。 C)遺伝子ターゲット法によりアクロシン遺伝子欠損マウスを作製した。このようなマウスから得た精子は透明帯を通過し卵子に侵入するものの、受精成立に要する時間が長くなることを明らかにした。 D)膨化卵丘に含まれる液状成分に受精促進作用のあることを明らかにした。 2)初期卵割の制御 A)プロジェステロンにより単為発生の誘起されることを明らかにした。 B)XX型胚とXY型胚のキメラ胚は雄になるが、組織学的に解析し、キメラ胚における性腺の分化過程を明らかにした。 C)エンドセリン欠損マウスを作製し、ホモ化したものでは頭蓋顔面に奇形を誘発することを明らかにした。 D)ラット始期胚の内部細胞魂に由来する多分化能細胞株を樹立した。 3)始期胚保存の制御 A)マウス初期胚の凍結保存条件、特に凍結に用いる溶液や平衡時間について解析し、胚保存の良好な保存条件を決定した。 超特急凍結法によりラットの受精卵の凍結保存に成功した。
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