研究課題/領域番号 |
05304038
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古瀬 彰 東京大学, 医学部(病), 教授 (70010163)
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研究分担者 |
矢崎 義雄 東京大学, 医学部(病), 教授 (20101090)
開原 成允 東京大学, 医学部(病), 教授 (30010234)
松田 暉 大阪大学, 医学部(病), 教授 (00028614)
藤村 重文 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (40006078)
毛利 平 東北大学, 医学部(病), 教授 (60108503)
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キーワード | 心臓移植 / サイトメガロウィルス / 心筋症 / 免疫抑制療法 / 臓器移植ネットワーク / donor / 抗CD2抗体 / 抗ICAM-1抗体 |
研究概要 |
初年度として平成5年7月24日に第一回班会議を開き、各班員の研究テーマ研究計画を確認しあって研究を開始した。平成6年2月5日には第二回班会議を開き、各班員の研究成果を以下のように報告した。川島は拡張型心筋症患者70例を検討し左室拡大と^<201>TI心筋シンチグラムで広範な陰影欠損を認める症例は心不全による死亡の予測に有用であることを報告した。日本循環器学会の心臓移植適応検討会に適応検討の申請がなされた36例の予後を検討し、心臓移植の適応と考えられる症例についても待機中に常にその状態をチェックし、心臓移植の時期を誤らないようにするため、客観的な予後判定の指標が必要である事も報告された(戸嶋)。新しい免疫抑制療法としては、抗TCR抗体と抗CD2抗体の抗体の投与、抗ICAM-1抗体と抗LFA-1抗体の併用,B7/CD28(CTLA-4)interactionの阻害の実験的有用性が報告された(江口、小松、矢崎)。拒絶反応の新しい診断法としてはPositron emission tomographyを用いた心拒絶の診断、気管支粘膜血流量を利用した肺拒絶の診断の実験的成果が報告された(毛利、矢田)。CMV感染については松田から、心臓血管手術後における感染症例、日本人心臓移植症例のCMV抗体価の経時的観察結果の提示があった。脳死患者の管理では、臨床例における心機能の解析、VasopressionとT3を用いた管理方法の実験的検討が報告された(大塚、平)。心停止後1時間を経過したdonorからの心臓移植(佐野)、肺移植後徐神経による呼吸循環動態の変動(藤村)、霊長類を用いた異種心臓移植(古瀬)、心臓移植後遠隔期の冠状動脈狭窄症(小柳)等の実験的検討もなされた。さらに、開原は国内全域を包括する多臓器移植ネットワークの情報システムの具体的な設計について、移植関連機関の機能、システムの基本思想、ハードウェアシステムにわけて詳細な検討を行った結果を報告した。
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