研究課題/領域番号 |
05304038
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古瀬 彰 東京大学, 医学部(病), 教授 (70010163)
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研究分担者 |
矢崎 義雄 東京大学, 医学部(病), 教授 (20101090)
開原 成允 東京大学, 医学部(病), 教授 (30010234)
松田 暉 大阪大学, 医学部(病), 教授 (00028614)
藤村 重文 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (40006078)
田林 晄一 東北大学, 医学部(病), 教授 (90142942)
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キーワード | 心臓移植 / 臓器移植ネットワーク / サイトメガロウィルス / 心筋症 / 免疫抑制療法 / 抗接着抗体 / doration / 異種心臓移植 |
研究概要 |
開原は、「日本における臓器移植情報ネットワークシステムの設計」を行い、国内全域を包括する多臓器移植ネットワークの情報システムの具体的な設計について詳細な検討を行った結果を報告した。脳死患者の管理では、臨床例における心機能の解析が大塚らによって報告された。また、川島は拡張型心筋症患者70例を検討し左室拡大と心筋シンチグラムで広範な陰影欠損を認める症例は心不全による死亡の予測に有用であることを報告した。戸嶋は日本循環器学会の心臓移植適応検討会に適応検討の申請がなされた36例の予後を検討し、心臓移植の適応と考えられる症例についても待機中に常にその状態をチェックし、心臓移植の時期を誤らないようにするため、客観的な予後判定の指標が必要である事。R波の経時的減高のある症例、R波のなくなった後右脚ブロックになる症例は予後不良である事。心臓移植の適応基準としては「1年以内に死亡」ではなく「予後不良」の方が適当であることを報告した。松田はCMV感染症の臨床例の治療法早期診断法について報告した。新しい免疫抑制療法としては、抗TCR抗体と抗CD2抗体の抗体の投与、抗ICAM-1抗体と抗LFA-1抗体の併用、B7/CD28(CTLA-4)interactionの阻害の実験的有用性が報告された(江口、小松、矢崎)。拒絶反応の新しい診断法としてはb-receptorとautoradiographyを用いた心拒絶の診断、の実験的成果が報告された(田林)。心停止後1時間を経過したdonorからの心臓移植(佐野)、肺移植後徐神経による呼吸循環動態の変動(藤村)、虚血後肺再潅流生涯に対するウリナスタチンの効果(小柳)、霊長類を用いた異種心臓移植(古瀬)等の実験的検討もなされた。
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