• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

グループスタディによる小児肝癌の治療法確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05304041
研究機関北海道大学

研究代表者

内野 純一  北海道大学, 医学部, 教授 (40000989)

研究分担者 三杉 和章  横浜市立大学, 医学部, 教授 (50106332)
土田 嘉昭  東京大学, 医学部, 教授 (80010164)
岡部 郁夫  日本大学, 医学部, 助教授 (20059017)
大井 龍司  東北大学, 医学部, 教授 (50004734)
岩渕 真  新潟大学, 医学部, 教授 (00018326)
キーワード小児肝癌 / 化学療法 / グループスタディ
研究概要

小児肝癌治療成績向上のために統一プロトコールによる治療を行い、その治療効果を中心に検討した。治療プロトコールとしては、切除可能な肝の2区域まで占拠する腫瘍をみとめる症例では、腫瘍摘除前に動注化学療法を行う91A1と、これを行わない91A2にランドマイズし、術前動注療法の有効性を検討する。Day 1 CDDP 40mg/m^2 1時間投与、Day2 THP-ADR30mg/m^2 one shotとして、これを28日毎6コース施行する。また、切除困難あるいは切除不能な肝の2区域を越えて占拠する腫瘍あるいは遠隔転移をみとめる症例では、動注療法を行う91B1と静注療法を行う91B2について有効性を比較検討するものである。Day 1 CDDP 80mg/m^2/day 24時間投与、Day 2 THP-ADR 30mg/m^2/day 48時間投与(計60mg/m^2)として、これを28日毎6コース施行するが、摘除手術は2コース後として、その後は静注とするものである。
1992年6月以来登録例は51例であるが、うち治療後6ヵ月以上経過して追跡調査が行われた38例中脱落例3例を除く33例について治療効果、副作用について検討した。切除可能例を対象としたプロトコール91A1は8例(A1は4例、A2は4例)に行われ、全例健存である。切除困難あるいは不能例を対象とした91Bは25例(B1は5例、B2は20例)に行われ、B1では成人型を除く5例全例、B2では肝芽腫20例中18例に術前評価でPRがえられ、うち1例は敗血症で死亡し、遷延する肝障害が1例にみられた。B1とB2間での効果、副作用の差は明らかではなかった。本研究の目的の一つである動注の効果を明らかにするためにはB1症例のさらなる集積が必要と考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 内野 純一: "グループスタデイによる小児肝癌の治療(1)治療効果について" 小児がん. 31. (1994)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi