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1993 年度 実績報告書

象牙質前処理材、覆髄剤・ベース材の安全性、有効性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05304043
研究機関北海道大学

研究代表者

下河辺 宏功  北海道大学, 歯学部, 教授 (20014011)

研究分担者 永澤 恒  九州大学, 歯学部, 教授 (10013848)
藤井 弁次  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (00066979)
原 学郎  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (80064773)
青野 正男  朝日大学, 歯学部, 教授 (70037498)
河野 篤  鶴見大学, 歯学部, 教授 (00064345)
キーワード象牙質前処理材 / 抗菌性覆髄剤 / ベース材 / デンチンプライマー / フィチン酸 / ランタン / タンニン酸 / 細胞毒性
研究概要

1.下河辺、松井は、BMPをHA及びコラーゲンに添加しその上で骨原性細胞を培養した結果、コラーゲンを添加したもののみ分化が促進されることを明らかにし、またヒト好中球を用いた歯科材料の新しい細胞毒性評価法を検討した。2.岩久は、新混合抗菌剤を添加した抗菌性直接覆髄剤の物性及びヒト歯髄に対する組織反応を検索した結果、臨床応用上有効であることが確認した。3.久光は、HEMAと同様の構造を持つXylitol methacrylate(XM)を合成し、デンチンプライマーとしての性能を検討した結果、コンポジットレジンの完全な窩縁適合性を確認した。4.河野、坂本は、フィチン酸と金属塩化物との組合わせによる試作プライマーを用いて歯質接着性を検討した結果、Sn・Al・Niなどが比較的接着性があることを見いだした。5.青野は、10種類の覆髄剤、ベース材浸漬液のHeLa細胞増殖能および変異原性について検討した結果、Dycal、Lifeが対照に比較し低い増殖能を示すこと、またいずれの試料も変異原性を示さないことを明らかにした。6.原は、象牙質前処理材に希土類元素Laを混入したEDTALaNaを用いたところ、接着力、処理象牙質面の硬さ、耐酸性の増加を認めた。7.藤井、成川は、X線造影性を客観的に評価するためにAl,Cu,Tiを用いてペネトロメータを試作し、Tiが適切であろうという結果を得た。8.新谷は、タンニン酸のスメア層除去効果について、スメアプラグの消失を伴わずスメア層が完全に除去される条件は、2%タンニン酸水溶液で60秒間、5%では15秒間処理であることを明らかにした。9.永澤は、水酸化カルシウムセメントとしてメチルサリチレートを使用し、PMMAの添加により酸化亜鉛ユージノールセメント同様、機械的性質の改善が可能なことを明らかにした。10.松家は、粉末の微粉砕によりリン酸4カルシウム・高分子酸セメントの機械的性質が向上し、溶解性は低下することを明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 鮎川幸雄: "生体親和性抗菌性直接覆髄剤に対するヒト歯髄の反応" 日本歯科保存学会雑誌. 37(予定). (1994)

  • [文献書誌] Hitoshi Takahashi: "A pilot study of exposure of the smear layer to tannic acid solution" Journal of Prosthetic Dentistry. 70. 261-263 (1993)

  • [文献書誌] 金森吉五郎: "EDTALaNaによるレジン接着のための象牙質前処理に関する研究" 愛知学院大学歯学会誌. 32. 125-139 (1994)

  • [文献書誌] 水野和子: "デンタルX線写真の濃度補正のための歯科用ペネトロメーターの試作" 日本歯科保存学会雑誌. 36. 1668-1672 (1993)

  • [文献書誌] Yoko Matsuya: "Effect of abietic acid and poly(methyl methacrylate)on the dissolution process of zinc oxide-eugenol cement" Biomaterials. (予定). (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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