研究分担者 |
堀内 博 東北大学, 歯学部, 教授 (00013962)
高橋 一祐 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (60085743)
下河辺 宏功 北海道大学, 歯学部, 教授 (20014011)
斎藤 毅 日本大学, 歯学部, 教授 (60059235)
岩久 正明 新潟大学, 歯学部, 教授 (70013927)
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研究概要 |
西川は診療室内の空気汚染状況を診療室内環境因子との相関から調査し,さらに空気汚染に対する口腔外バキュームの有用性を検討した.青野は患者や歯科医療従事者の口腔や鼻腔の細菌を採取・調査し,黄色ブドウ球菌を検出したが,MRSAの検出はできなかった.岩久はタービンハンドピ-スの内部汚染を細菌侵入試験により調査し、汚染防止機構を備えたシステムの有効性を認めた。斎藤はタービンハンドピ-スの汚染防止にアルコール吸引法を用い,本法での効果を認めるとともに,アルコールにグリセリンを混合することでベアリング劣化防止の可能性を示唆した.黒崎は歯科用手袋のピンホール率,装着性・操作性・耐久性を比較検討し,歯科用手袋の有効な使用法を指摘した.河野はオートクレーブがタービンハンドピ-スの性能に及ぼす影響を検討し,この滅菌法が劣化に影響しないことを確認した.またディスポ-ザブル型タービンハンドピ-スの利用についても検討した.下河辺は歯科用切削機具の各種消毒剤に対する腐食速度を電気化学的に評価し,カーボンスチール材品はステンレス材品よりも耐食性が乏しいことを確認した.高橋は口腔内レンサ球菌を指標として歯科診療室内の切削粉塵による汚染を検討し,併せて口腔外バキュームの有用性を指摘した。中村は各種簡易乾熱滅菌器によるKファイルの滅菌効果を検討し,その有効性を示唆した.堀内はハンドピ-スの回転停止時に生じる内部に対し汚染防止機構付きのユニットやタービンハンドピ-スをそれぞれ比較検討し,いずれの機構も有効であることを示唆した.村山はA.actinomycetemcomitansについて患者間感染経路の解明を遺伝子解析法で行うとともに,その防止法を指摘した.八重柏は,超音波スケーラー使用にともなう院内汚染状況を調査し,術前の含嗽が対策として比較的効果のあることを認めた.
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