研究課題/領域番号 |
05306005
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研究機関 | 高エネルギー物理学研究所 |
研究代表者 |
中井 浩二 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 教授 (40028155)
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研究分担者 |
市川 惇信 国立環境研究所, 所長 (60016714)
井上 信幸 東京大学, 工学部, 教授 (60023719)
家 泰弘 東京大学, 物性研究所, 助教授 (30125984)
山本 真一 筑波大学, 大学研究センター, 助教授 (10220469)
根岸 正光 学術情報センター, 教授 (90114602)
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キーワード | 評価と意思決定 / 評価の明示性 / 評価システムの構築 / 評価指標の検討 / 評価の主観性と客観性 |
研究概要 |
平成3年2月に大学審議会、平成4年7月に学術審議会がまとめた答申において、評価の必要性が指摘されて以来、評価に関わる活動が活発になっている。このような背景のもとに文部省科学官を中心とした研究グループによって、研究評価の手法についての検討を始めた。2年間にわたる作業を始めるにあたって、その進め方について考え、目標として次の3つの柱を建てることとした。すなわち、(1)研究評価の基本理念の確立、(2)研究評価システムの構築、(3)研究評価指標の検討、である。 このうち、初年度には特に(1)に重点をおき、研究評価についての基本的な考えを整理する作業を進めた。評価と意思決定、評価の明示、評価手法の分野による差、データベースの整備状況、発表論文を基礎とした評価の妥当性、その他各種の指標の妥当性、等について問題提起があり、今後の検討作業に対する指針を得ることができた。研究の評価について考えるには、研究資源の配分の方法にまで遡って考える必要がある。欧米諸国と比較して我が国の特徴を捉えるには、その段階にまで分析を深める必要がある。 初年度の作業は、このように基本的な考えをまとめることにあったので具体的な成果は生まれていない。今後、2年目の作業で具体的な問題に取り組む方針である。そのための足場を固める意義は大きいものであった。
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