研究課題/領域番号 |
05306005
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 高エネルギー物理学研究所 |
研究代表者 |
中井 浩二 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 教授 (40028155)
|
研究分担者 |
岡崎 恒子 名古屋大学, 理学部, 教授 (10022584)
立本 成文 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (50027588)
黒川 清 東京大学, 医学部, 教授 (30167390)
太田和 良幸 学術情報センター, 助教授 (60270443)
家 泰弘 東京大学, 物性研究所, 教授 (30125984)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
キーワード | 研究評価 / 研究評価システム / 主観的評価と客観的データ / 研究評価指標 / 論文数と被引用回数 / 論文の寿命 / 受賞 |
研究概要 |
学術審議会の答申(平成4年7月)において求められた研究評価の在り方について調査研究を行なった。 研究の方法は、先ず文部省科学官全員および学術調査官経験者等を中心とした研究班メンバーによる調査・討論を基礎に中間報告書をまとめ、次にこの報告書を基にして、全国の学部長・所長・科研費審査委員経験者等にアンケート調査を行なった。調査の結果、現在の科研費等の審査方式について全般に肯定的な意見が多数を占めていることがわかった。制度の現状について理解している人は肯定的であり、不平不満は無理解に基づくものであること、即ち、広報について更に一層の努力が必要であることがわかった。同時に現状の主観的審査の社会的受容性を高める努力が必要であり、そのためには、審査にもっと財政的時間的余裕をもたせ評価者と被評価者との意見交換を可能にすること、評価者が専念できる環境が必要であること、客観的・計量的データを重視すること等多くの指摘点を明らかにできた。客観的・計量的データを整えるシステムならびに各種の評価指標についても分析が進み、評価に専念する専任者の必要性の指摘、考えられる各種評価指標の特性・問題点について詳しい分析ができた。各種指標の中でも特に重要な論文発表について、論文数・論文被引用回数等のデータを実例をもとに分析し、論文の寿命、学術誌の評価、分野・業種等による差、などについて問題点を明らかにした。受賞等の指標も分析したが分野による差が目だって大きい。 研究の成果は、報告書「学術研究と評価」にまとめられ、学術審議会研究体制特別委員会に報告された。今後、同委員会の検討作業の資料となることが期待されている。
|