研究概要 |
本研究は、遺伝子治療のための臨床基礎研究の推進、DNA操作技術の一段の進展、脳神経の操作技術の基礎研究の推進に資すべく、1,遺伝子治療臨床研究のガイドライン作成のための資料収集と調査、2,DNA操作技術の新たな発展に関する国内外の資料収集と調査、3,DNA操作技術の安全性の確保に関する検討資料の作成と調査、4,バイオサイエンスにおけるヒト・ゲノム解析研究の国内外の調査を行うこと、を目的とした。これら目的を達成するために以下のことを行った。 1,医学、社会の要請に答えて、遺伝子治療臨床研究を推進するために、既に作成された日本の厚生省と文部省と、米国NIHの遺伝子治療ガイドラインの資料について、調査と検討を行った。文部省としての、大学研究機関におけるヒト遺伝子治療臨床研究のガイドラインの資料を収集した。2,DNA操作技術の新たな発展に関して、筑波大学で開かれたバイオサイエンストレーニングコースの資料作成の支援を行った。3,全国大学研究機関の、遺伝子研究施設のDNA操作技術の安全性の確保に関する資料の検討と調査を行った。4,これまでのバイオサイエンス、バイオテクノロジーに関する国内外の資料、特にヒト・ゲノム解析研究プロジェクトに関する資料収集と調査を行った。5,組換えDNA実験技術を使った研究に関してのガイドライン作成に関した資料を収集し、報告書を作成した。6,大学等における遺伝子治療臨床研究のガイドライン実施に至る前提として、「大学等における組換えDNA実験指針」のもとに行われてきた多数の実験研究を調査、報告書を作成した。これまでヒトに関して直接組換え体を導入した例は、全くなかったことを明らかにできた。7,DNAデータバンクについて我が国の現状を調査して、整備拡充のための資料収集を行った。
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