研究概要 |
本研究は、平成6年度に引き続いて研究班を大きく2班に分けて、飯野と青木が連携しながら各々がグループリーダーとして以下の事業に関して調査研究を行った。主な研究課題は1,遺伝子治療臨床研究に関する推進と国内外の研究活動調査、2,DNA操作技術の新たな発展に関する国内外の資料収集と調査、3,DNA操作技術の安全性の確保に関する国内外のガイドラインの比較検討調査、4,バイオサイエンスにおけるヒト・ゲノム解析研究の国内外の活動調査、5,脳神経科学研究の推進と国内における研究動向の調査研究などである。これらの目的を達成するために班活動を実施した。 1,医学・医療と社会の要請に応えて、遺伝子治療臨床研究を推進するために、北海道大学の我が国最初の実施計画を詳しく調べるとともに、アメリカ合衆国の研究成果とあわせて比較検討を行った。熊本大学医学部より提出された案についてもその計画の内容について調査した。2,DNA操作技術の新たな発展に関して、筑波大学と国立生理学研究所に対してバイオサイエンストレーニングコースのために資料作成の支援を行った。3,全国の国立大学や国立研究所における遺伝子研究施設のDAN操作技術の安全性の確保に関して資料の検討と打合せ会議を行った。4,ヒト・ゲノム解析研究プロジェクトに関する国内外の実施情況を調査した。5,脳神経科学研究の推進のために必要な我が国の研究者動向を調べた。以上の項目の他に組換えDNA実験技術に関するガイドラインについて、平成6年度末に出されたNIHのガイドラインを調査検討して、その結果と従来の日本のガイドラインとを比較対照させて、日本独自のガイドラインを改正することにした。
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