研究課題/領域番号 |
05306015
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鏡味 洋史 北海道大学, 工学部, 教授 (70016476)
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研究分担者 |
坂井 忍 北海道大学, 工学部, 助手 (60235108)
BHARTIA Bino 東京大学, 工学部, 助教授
久家 慶子 京都大学, 理学部, 助手 (50234414)
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キーワード | マハラシュトラ、インド地震 / 内陸地震 / 地震災害 / 組石造 |
研究概要 |
1993年9月30日未明にインド・マハラシュトラ州で発生した地震は多数の死傷者を発生した。死者発生のメカニズム、緊急対応の実態把握のための調査研究を地震発生後約1ヵ月経た10月31日から11月13日に実施した。 1.ルーキー大学における情報収集:現地調査に先立ちルーキー大学を訪問し、第1次調査隊に参加した4名の研究者から情報を収集するとともに地震災害についての討議を行った。 2.州政府における資料収集:被災地の所属するマハラシュトラ州政府(ボンベイ)に赴き、担当の地震救援・復興部局で被害の概要、対応、復旧状況の説明を受け、被害統計、地図などの資料を入手した。 3.現地調査:被害の集中した地域はマハラシュトラ州のラツール郡、オスマナバード郡の2郡に跨がる農村部の村であり、郡役所での資料収集および現地踏査を実施した。 (1)地震学的調査:地盤の陥没、亀裂の調査を実施した。キラリ村の北西で見られた地割れの走向は地震のメカニズム解ともほぼ一致しており約20cm程度の上下方向の変位を確認した。 (2)被害調査:集落ごとに構造物の被害調査を実施した。30を越える集落で全壊率が100%に達しているが、建物の崩壊形態には差異が大きく、これが死傷の程度に大きく関与している事を見いだした。民家の構造は大半が組石造であるが、これを構造種別、目地の材料、屋根材などで分類し被害との関連を明らかにした。 (3)応急対応・復旧に関する調査:現地を訪れたのは、被災後約1ヵ月後であり、復興の途上であった。応急仮設住宅群、復興住宅用地の造成現場、復興モデル住宅の見学、調査を実施した。 4.成果報告書の作成:以上の成果をまとめ報告書を刊行した。
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