研究課題/領域番号 |
05352014
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 龍治 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20013576)
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研究分担者 |
坪木 和久 海洋研究所, 助手 (90222140)
中村 晃三 海洋研究所, 助手 (20143547)
遠藤 辰雄 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (20001844)
菊地 勝弘 北海道大学, 理学部, 教授 (80000793)
浅井 冨雄 広島大学, 総合科学部, 教授 (80025288)
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キーワード | 中規模気象擾乱 / 自然災害 / 気象観測 / 解析法 / 予報システム / 環境 / 豪雨 / 洪水 |
研究概要 |
降水を伴う中規模気象擾乱の研究は、中規模対流系による降水の集中という気象学上の問題であるばかりでなく、降水、特に豪雨に伴う災害の防止という観点からもそのメカニズムの解明と定量的予測は重要な課題であり、観測から予報までのシステムの開発は早急に確立されるべき課題である。1990年代は国連プログラム「国際防災の10年(IDNDR)」が進められている。本研究課題はこのIDNDRに密接に関係したものであり、この分野を重点領域の研究領域として申請し、中規模気象擾乱の研究を促進することが本研究課題の大きな目的であった。 本研究課題の目的を達成するために、中規模気象擾乱の研究に関して国内の現状と問題点を明らかにし、今後の研究の方針を検討した。その結果、中規模気象擾乱の研究を気象学のみならず、水文学の分野も含めて一つの研究課題としてまとめ、重点領域研究の研究領域として申請することが強く要請されるという結論に達した。そのための検討会を、平成5年12月24日に東京大学海洋研究所で開き、大学及び国立の研究機関に所属する気象学及び水文学の研究者20名が集まった。 この会議では、重点領域の申請領域について、活発な議論がなされ、具体的な申請案が作成された。この会議を踏まえて、平成7年度発足の重点領域研究として、研究領域名「メソ降水・流出系のメカニズムとその社会環境へのインパクト」が本年度申請された。この申請領域はこれまでの自然災害科学で行なってきたメソ気象の研究とは非常に異なる観点から、全く新しいメソ降水系の研究を行なおうとするものであり、今後の発展が期待される。
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