研究分担者 |
五神 真 東京大学, 工学部, 助教授 (70161809)
清水 明 東京大学, 教養学部, 助教授 (10242033)
張 紀久夫 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60013489)
清水 富士夫 東京大学, 工学部, 教授 (00010934)
山西 正道 広島大学, 工学部, 教授 (30081441)
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研究概要 |
半導体の結晶成長技術や微細加工技術の進歩は物質の"設計"を可能にし、また、走査型トンネル顕微鏡(STM)に代表されるように物質の原子分子レベルでの評価も可能になってきた。平成6年度発足の重点領域研究「輻射場と物質系の相互量子制御」では,このような微視的に制御された物質系と光の量子論的な相互作用の新しい側面を探ることを目的としている。本研究では、この準備のために物理学者と工学者緊密な連携のもとに研究課題の絞り込み、具体的なガイドラインをまとめる目的で以下の項目について検討をおこなった。(1)微小共振器光デバイスの新しい機能と物理(山西・石原):(2)超高コヒーレント光の発生法とその検出に関する調査(大津):(3)低次元電子系(メゾスコピック系)と量子化された電磁場との相互作用(清水明):(4)微小領域に局在した光の物理と応用(大津、張、五神):(5)極低温高密度原子系の量子電磁力学(清水富士夫・清水和子):(6)配列の制御された分子集合体の形成と輻射場の相互作用(宮野):(7)凝縮系の多電子励起状態の輻射場による制御と応用(花村、張、五神)この調査をもとに重点領域研究の計画内容についての討論会を行なった.(1993年8月,於 東京大学,総合研究メンバー+重点領域総括班評価グループ) 上記の項目について各分担者ごとに調査を進めながら、相互の関連について議論を行なった。またこれらと並行して公募形式の研究集会を開き、関連分野の動向調査を行なった.(1994年1月,於 東京大学,参加者約110名,講演41件)本研究の位置付けをより明確なものとする。 これらの活動に基づき,重点領域研究の発足に向けて具体的な準備をすすめている.
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