研究課題/領域番号 |
05401017
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
植松 秀雄 岡山大学, 法学部, 教授 (60032702)
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研究分担者 |
服部 高宏 岡山大学, 法学部, 助教授 (00218504)
佐久間 毅 岡山大学, 法学部, 助教授 (80215673)
守屋 明 岡山大学, 法学部, 教授 (30127592)
西村 稔 岡山大学, 法学部, 教授 (40127577)
江口 三角 岡山大学, 法学部, 教授 (10036113)
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キーワード | レトリック / 教養 / 教育 / 弁論 / 弁証 / 法律家 / アリストテレス / キケロ |
研究概要 |
1.科研費補助金の支援を受けての研究会活動最後の1年である今年度は、これまで積み重ねてきた研究活動の総括を行うとともに、やり残した課題を確認し、今後の研究活動に向けての長期計画を策定することに費やした。レトリックの理論・歴史・応用をテーマとした研究活動であったが、理論と歴史については一応の目処がたったが、レトリックの応用に取り組むまでには至らず、今後の大きな課題として残った。 2.定例の研究会例会においては、「現代ドイツ政治における演説」をテーマとして取り上げ、ドイツの現代政治において政治的弁論・演説がどのような役割を果たしているかを顧みる一方、「R・バルトの旧レトリック」に焦点を合わせ、フランスの文芸批評家バルトのレトリック論を検討した。また、「18世紀前半のドイツにおけるレトリックの没落」をテーマとして取り上げ、ドイツ近代史におけるレトリックの機能転換を考察し、さらには「早稲田雄弁会の系譜」という観点から、研究協力者である早稲田大学教授にわが国の政治的レトリックの隠された歴史に光を当てていただいた。そして、「カイム・ペレルマンのレトリック論」を取り上げてフランスの哲学者ペレルマンのレトリック論の本質に迫る一方、岡山弁護士会所属の弁護士に「法定弁論について-レトリックの限界と制約-」と題する報告を依頼し、実務家の立場から本研究会におけるレトリック研究の意義についての見解をうかがった。 3.4年間の研究成果を報告書としてまとめる作業を行った。ドイツ人研究者3名からも研究協力者として寄稿をいただき、総勢12名の手になる報告書が完成する予定である。
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