研究課題/領域番号 |
05401020
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
南 亮進 一橋大学, 経済研究所, 教授 (80017657)
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研究分担者 |
松田 芳郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30002976)
斎藤 修 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40051867)
寺西 重郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70017664)
清川 雪彦 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60017663)
尾高 煌之助 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90017658)
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キーワード | 日本の経済発展 / 農村経済 / 経済民主化 / 所得分布 / 開発主義 / デモクラシー |
研究概要 |
前年度の成果をふまえて、戦前から戦後にかけての日本の経済発展をふりかえり、現代における社会経済開発の成果と比較対照する作業を継続した。われわれは、大正デモクラシーの農村経済的基礎と限界、戦間期から戦中期の農村経済の変貌と第二次大戦直後の民主改革、戦後日本の経済民主化が農村経済の変革を通じて国民経済に与えた社会経済的意義、日本の経験の吟味を土台に平成期における低開発諸国の実情を探り、現代デモクラシーの農村経済的基礎を明らかにすることに努めてきた。今年度は力点をやや政治学・政治史に移しその分野の研究者を招いて6月8日にワークショップを行った。報告は、坂野潤治「『民主党の時代』としての昭和史、1925〜1936年」、原洋之助「タイ知識人の農村認識-1930年代の日本との対比-」、渡辺治「『戦後型政治』の形成と農村」であった。その結果をふまえ、さらに4年間全体の研究成果を基礎にして、南亮進・中村政則編で『デモクラシーの崩壊と再生:学際的接近』という書物を刊行する予定である。主な内容は「経済発展と民主主義」「政治における農村と都市の構図」「農村民主主義と農地改革」「高度成長・農村・民主主義」「大正デモクラシーと戦後民主主義」「農村社会とデモクラシー」「社会民主主義と労使協調」「経済成長・所得分布・民主主義:タイの事情」「上からのファシズム?比較政治から見た日本」「高度成長期における階級対立:日本とブラジル」である。
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