研究課題
一般研究(A)
今年度は、教員養成系の大学の数学科や理科の教育内容に焦点をあて、その実態を大学教官や各都道府県立の教育センターなどの指導主事に質問紙(アンケート)を配付し、中学校教員の数学教育や理科教育の履修(研修)の実態と将来の展望等に関する質問紙調査を実施した。具体的には、教員養成の過程で重要視される事柄、理科実験の重要性、数学教育とコンピュータの関連性、教師として必要な資質、数学、理科嫌いの原因と対策、理想的な数学、理科のカリキュラムについてのビジョン、現職教育、21世紀に生きる一般社会人として必要な数学的、理科的資質等に関する項目で調査した。調査は、平成6年2月〜3月中に行われ、国立教育系大学の教官の中から、数学教育法担当者108名、理科教育法担当者132名に回答を依頼し、それぞれ72名、91名の回答が得られた。また、すべての県教育センターからは、数学70名、理科211名の回答が寄せられた。それらの結果は現在分析中である。また、新しい学習指導要領改訂に伴って、新しい内容や指導方の導入、理振法設備基準の改訂などが行われている。この新基準で導入された器具の活用、実験・実習の方法を開発するために、ビデオルーペ、気象衛生画像受信装置等を購入し、新しい教師教育用プログラムの開発に取り組んでいる。