研究課題/領域番号 |
05402010
|
研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
寺内 暉 関西学院大学, 理学部, 教授 (00079667)
|
研究分担者 |
阪上 潔 関西学院大学, 理学部, 実験助手 (90215608)
加藤 弘 関西学院大学, 理学部, 教育技術主事 (30111040)
佐野 直克 関西学院大学, 理学部, 教授 (00029555)
|
キーワード | エピタキシャル成長 / 誘電体薄膜 / 酸化物薄膜 / ARE / MBE / 相転移 / X線回折 |
研究概要 |
本年度は、誘電体薄膜結晶に関する国内外の研究状況の調査と、薄膜結晶作製に関する基本的技術をマスターするための予備実験を行った。調査のためには、国内外で開かれる学会、特に米国において開かれた国際強誘電体会議、中国において開かれた国際結晶学会議に出席(費用は大学負担)し、薄膜結晶の最新の研究状況を把握した。また予備実験としては、京大化研の板東教授の指導のもとに酸化物薄膜結晶の作製(ARE,MBE)およびその評価をX線回折などで行った。 本年度の研究で明らかになったことは、BaTiO_3などの強誘電体薄膜結晶がエピタキシャル成長しているとき、基板結晶(今年度の場合SrTiO_3とMgO)の効果を強く受け、正方歪みがかなり高温まで保持でき、薄膜特有の誘電物性が期待できることである。特に強誘電相転移に関する新しい知見を得ることができた。本年度購入した「誘電体薄膜結晶育成ユニット」はこのような酸化物薄膜を成長するのに適した機能を持ち、さらに新しい知見が得られつつある。 これらの結果の一部は、すでに英文雑誌J.Phys.Soc.Jpn.に掲載し、また英文雑誌Ferroelectricsにも掲載予定である。また、これらに関連した論文、解説も発表した。
|