研究課題/領域番号 |
05402016
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
住友 則彦 京都大学, 防災研究所, 教授 (50026788)
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研究分担者 |
飯尾 能久 科学技術庁, 防災科学技術研究所, 主任研究官
大倉 敬宏 京都大学, 総合人間学部, 助手 (40233077)
安藤 雅孝 京都大学, 防災研究所, 教授 (80027292)
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キーワード | 震源過程 / 地震発生機構 / 自然電位 / 比抵抗 / ラドン / 歪計 / 南アフリカ共和国 / 鉱山 |
研究概要 |
南アフリカ共和国の金鉱山の地下深部で発生する地震を対象にして、地震、地殻変動電磁気、ラドン等の観測を総合的に行い、地震の発生前から発生後にかけての震源過程の詳細を観測し、地震予知の基礎データを取得する試みを実行中である。地震観測では9点27成分の加速度計を地下3000mの坑道に配し、トリガー方式で50khzサンプリング、地下から地表へ自動伝送、収録、処理をするシステムを開発し、平成6年3月よりテスト観測を実施中。一部データを用いて、誘発地震のモーメントテンソルインバージョン等を試みている。 また、電磁気観測としては、地下に多数の電極を配置し、用意されたプログラムによって、電流、電位電極の組み合わせを随時変え、様々な深さの抵抗変化を3次元的に高精度で測定、さらに、定期的に複数電極間の自然電位も計測し、これらをパソコンによって制御し、自動的に地表へ伝送、収録する装置を開発し現地で実験的観測を行っている。このほか地殻変動、ラドン等の予備的観測も行っている。 この実験のねらいは、未掘削の坑道を掘り進む過程で誘発される地震の一生を観測するものである。現時点で南アフリカ共和国側の鉱山内での掘削ルートに当初計画とは異なる変更が生じてきており、本観測には至っていないが、まもなく開始の予定である。
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