研究課題/領域番号 |
05402017
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
嶋田 純 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (80206169)
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研究分担者 |
島野 安雄 宇都宮文星短期大学, 文化学科, 助教授 (90154278)
田瀬 則雄 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (40133011)
田中 正 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (50015880)
榧根 勇 筑波大学, 地球科学系, 教授 (10015539)
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キーワード | 今市扇状地 / 古水文解析 / 地下水 / 環境同位体 / 地下水温 / 地下水シミュレーション / 岩盤内地下水 |
研究概要 |
1)地形図、文献、野外調査により、今市扇状地の古水文解析を行ない、最終間氷期以降の地形発達史を明らかにし、地形・地質条件と河川や湧水の分布および地下水の流動状況を明らかにした。 2)渇水期および豊水期に扇状地全体にわたる地下水調査及び、河川の流量調査を実施し、研究地域の浅層地下水の存在状態、河川と地下水の交流状態、潅漑水の涵養に果たす効果、等についての考察を行なった。 3)地域の地下水の涵養源となる降水について、地域内の3地点に置いて降水採水装置を設置し、月別の降水の採取を継続的に行なった。また上記の地下水調査時に地下水、湧水、河川水、潅漑水等の採水を行ない、一般水質、環境同位体(トリチウム、安定同位体比)の分析を行っている。 4)扇状地内の地下水、河川水、潅漑水、湧水の安定同位対比の測定結果から、浅層地下水の涵養機構には、季節的に涵養源が異なっている特性が見られることが明らかになった。 5)扇状地を含む大谷川の流域を対象とした3次元地下水シミュレーションのモデルを構築し、地形面及び扇状地内では地下水面を初期条件とした定常解析を行ない扇状地内の岩盤部を含んだ地下水流動状況について考察をすすめた。この結果を基に次年度に計画されているボーリング地点の選出を検討する。
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