研究課題/領域番号 |
05402017
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
嶋田 純 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (80206169)
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研究分担者 |
島野 安雄 宇都宮文星短期大学, 文化学科, 助教授 (90154278)
田瀬 則雄 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (40133011)
田中 正 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (50015880)
榧根 勇 筑波大学, 地球科学系, 教授 (10015539)
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キーワード | 今市扇状地 / 地下水 / 環境同位体 / 地下水温 / シミュレーション / 地下水ポテンシャル / 広域地下水流動 |
研究概要 |
1)今市扇状地を含む大谷川流域において昨年度実施した3次元地下水流動シミュレーションの結果を基に、扇状地内の2地点の公共用地(日本道路公団日光宇都宮道路敷地内、栃木県立今市高等学校校庭内)において用地交渉を行ない、それぞれ200mの岩盤ボーリングを掘削した。 2)ボーリング孔は、扇状地礫層部を150mmのケーシング施工とし扇状地礫層中の地下水の採取が行えるようなストレーナーを下部に5mセットした。また岩盤部は原則として75mmの裸孔状態とし、必要に応じて保護用の65mmのケーシングを施工した。 3)ボーリング孔の着工は9月で12月に2孔の掘削が完了した。掘削完了後、電気検層・キャリパ-検層、揚水試験、湧水圧試験、水温プロフアイル測定を順次行うと共に、検層結果を基に、岩盤部における優勢な地下水存在箇所である割れ目の卓越するゾーンを選定し、地下水のポテンシャル測定、および一般水質および環境同位体分析の為の採水を実施した。 掘削の完了したボーリング孔の深度別の地下水ポテンシャルの長期的変動状況を把握するためのトリプルパッカー式の地下水圧モニタリング装置を設計・製作した。 5)日本原子力研究所および電力中央研究所との共同研究の一環として上記のボーリング孔で採水した深部地下水について、炭素14およびトリチウム・ヘリウム法による地下水の年代測定を新たに追加して実施した。 6)昨年までに得られた成果を基に、日本地下水学会および日本水文科学会の学術大会において発表を行った。
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