研究概要 |
本研究は、解析的研究と実験的研究から成り立っており,以下の知見が得られた。 超微見的解析にための(分子シミュレーション+連続体力学)の親解析法について以下のように開発しつつある。 (1)(MD+BFM)なる新しい解析方法を平成5年10月に日本機械学会第71期全国大会にて提案した。 (2)MDと連続体の接続に独創的工夫を多く導入することにより,最近ようやく具体的に解析可能となった。 小規模降状条件下での破壊挙動をこの方法により解析したが、破壊現象を超微視的にとらえること,有限体を解析することの相反するテーマを同時に満足する優れた方法であることが確認された(MDの欠点は領域,時間について解析が工学的なオーダーまで可能でないことであったがそれらの問題はほぼ解消された)。この結果は平成7年日本機械学会材料力学講演会にて発表を行う。 この方法をさらにトライボロジーの問題に適応し,摩耗現象・焼付き現象の原子レベルでの検討も行っている。 走査型プローブ顕微鏡SPMによる破壊過程原子レベルでの観察を以下のように進めている。 炭素鋼の高サイクル疲労における疲労き裂発生機構を走査型プローブ顕微鏡SPMによって超微視的に観察することによって,すべりの不可逆量を基準にした,新しいモデルを構築しつつある。この結果は平成7年度日本機械学会材料力学講演会にて発表を行う。
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