研究課題/領域番号 |
05402033
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高山 和喜 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (40006193)
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研究分担者 |
佐宗 章弘 東北大学, 流体科学研究所, 助教授 (40215752)
井上 督 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (00107476)
新岡 嵩 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (92028108)
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研究概要 |
本年度の研究実績は以下の通り。 1)ラム加速機に飛行体を1km/s程度の高速で打ち込むために、予備実験を実施した。まず、口径15mmの一段火薬銃を用い、無煙火薬の薬量2-10グラムに対し、飛行体重量4グラムで出口速度700-2500m/sを得た。 2)火薬銃で飛行体が加速される過程を数値シミュレーションで予測し、レーザー干渉計法で静止から最大速度に達する速度の時間変化を計測した。数値解析の結果は実測結果と良く一致した。 3)火薬銃の実験で、無煙火薬の燃焼で発生する高圧を保持するために、無煙火薬の燃焼室と飛行体との間に隔膜を挿入する。この隔膜の種類と厚さを変えて、飛行体の初期加速度を制御できることを示した。特に、隔膜を挿入しないことで穏やかな初期加速を達成し、かつ出口速度の低減は高々10%程度となることを明らかにした。 4)様々の化学当量比の爆轟気体を不活性気体で希釈した混合気体について、燃焼によって発生する推力を一次元モデルにより求めた。 5)化学当量のアセチレン・酸素の初期圧を様々に変えた混合気の中で、アジ化銀10ミリグラムを起爆し、爆轟が発生する範囲を実験的に求めた。 以上の予備実験および予備計算に基づいて、内径25mm、全長23mのラム加速機を試作した。
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