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1993 年度 実績報告書

階層的手法による映像情報の統一的符号化と知的高速検索システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05402042
研究機関早稲田大学

研究代表者

安田 靖彦  早稲田大学, 理工学部, 教授 (40013106)

研究分担者 木本 伊彦  早稲田大学, 大学院理工学研究科, 客員講師(準専任) (90186338)
瀬崎 薫  東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (10216541)
小松 尚久  早稲田大学, 理工学部, 助教授 (30195846)
キーワード画像の統一的符号化 / 階層的画像構造 / サブバンド符号化 / フィルタバンク / 画像縮小方式
研究概要

本年度は,研究テーマの基礎的な課題として、階層的な画像のセットからなる統一的な中間フォーマットを作成・符号化するためのサブバンド符号化方式を中心に研究を行った.
1.乗算なしフィルタバンクの設計と符号化特性の評価
サブバンド符号化においてはフィルタの畳み込み演算の計算量が多くなる欠点があるため,乗算なしで実行できる完全再構成フィルタバンクが提案されているが,これは直線位相性を満たしていないために復号画像が劣化する.そこで,このフィルタバンクをモジュールとし,それを複数組み合わせて2チャネルのフィルタバンクとする方式を提案した.具体的に10タップのフィルタからなるフィルタバンクを設計し,さらに,実画像を用いたシミュレーションにより従来のフィルタよりも良好な符号化特性をもつことを示した.
2.任意の有理数倍の画像縮小方式
サブバンド符号化方式においては,低周波帯域の信号を取り出すことにより縮小画像が得られる.このときに,サンプリング比が有理数であるフィルタバンクを用いれば,有理数倍の縮小画像を得ることができる.この方式による縮小画像の画質を向上させることを検討し,リンギングの抑制と計算量の削減を目的としてタップ長が短いフィルタを用いる方式を提案した.さらに,一例として2/3倍の縮小を行うためのフィルタバンクを設計し,それを用いて実画像に対するシミュレーションを行ったところ,従来方式と比較して低ビットレートにおける圧縮効率が優れていることが示された.
また,上記の他に,直交変換を用いた画像の解像度変換方式,および,階層的画像構造からの画像の認識手順などに関する検討を行った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 小松,邦紀: "Mチャネル分析・合成フィルタバンクの設計" 画像電子学会誌. 22. 376-381 (1993)

  • [文献書誌] 小松,邦紀: "サブバンド符号化用乗算なし対称フィルタの設計" 1993年画像符号化シンポジウム. 191-192 (1993)

  • [文献書誌] 小松,邦紀: "サブバンド符号化用乗算なし対称フィルタの設計" 1993年度電子情報通信学会秋季全国大会. D-167 (1993)

  • [文献書誌] 小松,邦紀: "サブバンド可逆符号化" 1994年度電子情報通信学会春季全国大会. (発表予定). (1994)

  • [文献書誌] 北橋,知己: "有理数のサンプリング比をもった短タップ完全再構成フィルタバンク" 1994年度電子情報通信学会春季全国大会. (発表予定). (1994)

  • [文献書誌] 山崎: "ソフトコピー通信における画像情報の認証手順" 1993年度電子情報通信学会秋季全国大会. B-740 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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