研究課題/領域番号 |
05402048
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平賀 賢二 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30005912)
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研究分担者 |
大西 直之 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (60201977)
進藤 大輔 東北大学, 素材工学研究所, 助教授 (20154396)
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キーワード | 高分解能電子顕微鏡 / 結晶構造解析 / 画像処理 / 精密構造解析 / スロースキャンCCDカメラ |
研究概要 |
本年度は、今年度から3年間での研究の完成を目指して、高分解能電子顕微鏡像の定量化に向けたハード面の諸問題の解決と定量解析に向けたソフトの開発を主に研究を進めた。その成果は次のようにまとめられる。 1)最上の条件で高分解能電子顕微鏡像の観察を行なうために、CCDカメラによる非晶質膜の高分解能像の観察とそれのフーリエ変換像から、電子顕微鏡観察のための種々のアラインメントの半自動化を行なえるように、電子顕微鏡の改良を行なった。また、フーリエ変換像から、計算機シミュレーションに用いる電子顕微鏡のパラメーターを定量的に決定する方法を確立した。 2)CCDカメラから取り込まれたデーターと来年度本所に設置されるスーパーコンピューターのジョイントと、計算およびデーターの出力に向けたインターコネクションの問題点を解明下。また、スーパーコンピューターで行なう精密構造解析法の製作を開始した。 3)イメージング プレートを用いて高分解能像の定量化を行ない、確からしさを示す残差因子(回折法のR因子に対応する)を導入し、定量化された高分解能像と計算像のマッチングをとうして定量解析を行なうソフトの予備的な開発を行なった。スーパーコンピューターを用いた精密構造解析へ向け、充分な成果を得た。 4)高温超伝導酸化物の高分解能像の観察を行ない、観察像の定量化の諸問題と精密構造解析の問題点を検討して、最小の残差因子を示す構造モデルが回折法から決定された精密構造解析の結果と良く合うことを見いだした。
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