研究課題/領域番号 |
05404026
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
荒記 俊一 東京大学, 医学部(医), 教授 (00111493)
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研究分担者 |
谷川 武 筑波大学, 社会医学系, 講師 (80227214)
川上 憲人 岐阜大学, 医学部(医), 助教授 (90177650)
佐田 文宏 東京大学, 医学部(医), 助手 (90187154)
村田 勝敬 東京大学, 医学部(医), 助手 (80157776)
横山 和仁 東京大学, 医学部(医), 助教授 (00158370)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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キーワード | 産業保健 / 環境保健 / 地域保健 / 神経・精神行動障害 / 神経生理学的方法 / 神経行動テストバッテリ- / 分子遺伝学的方法 / 免疫学的方法 |
研究概要 |
今回の研究は、これまでの我々の研究成果を国際学術活動を含めて総括し、総合的研究のレベルに高めることを目的として、以下の研究を行った。 1)これまでに我々が測定法を確立し、その有用性が証明された各種の新しい神経生理学的方法と神経行動テストバッテリ-を、可能な限り広範囲の有害環境因子に適用し、"非顕性(Subclinical)"の神経、精神、行動障害の存在とその量-影響関係を明らかにする。 2)同じく、我々の研究室で人間集団を対象とした測定技術を確立しつつある免疫学的方法を用いて、公衆衛生学領域の神経中毒疾患、職業癌、作業関連疾患、神経内科疾患、精神科疾患等における免疫、分子生物学的変化を可能な限り正確かつ広範囲に明らかにする。併せて、これらの方法の有効性と限界点を明らかにする。 3)以上の神経・精神・行動障害と免疫、分子生物学的所見を、我々と国際共同研究が進行中の米国、デンマーク、中国等のデータと比較する。 4)胎児から学童期までの血中・毛髪中水銀濃度が把握されているコホート集団を対象として、環境中に存在する有害物質の胎児性曝露により、発育期の児童に"非顕性"の神経、精神、行動障害が発生するか否かを解明する。 5)開発途上国である中国およびインドネシアで問題になっている環境汚染、職場の有害物質および交通事故について、上記の方法を用いた疫学調査を行う。 6)以上をもとに、有害因子による神経、精神、行動障害の予防の方策を総合的に検討する。
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