研究課題/領域番号 |
05404033
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
矢崎 義雄 東京大学, 医学部(病), 教授 (20101090)
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研究分担者 |
栗原 由紀子 東京大学, 医学部(病), 医員
前村 浩二 東京大学, 医学部(病), 医員
栗原 裕基 東京大学, 医学部(病), 助手 (20221947)
児玉 龍彦 東京大学, 医学部(病), 助手 (90170266)
永井 良三 東京大学, 医学部(病), 助教授 (60207975)
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キーワード | ジーンターゲティング / 動脈硬化 / トランスジェニックマウス / エンドセリン / スカベンジャー受容体 / 形態形成 / 血圧調節 / 病態生理 |
研究概要 |
1.エンドセリン(ET-1)欠損マウスの樹立と解析 我々はマウス胚幹(ES)細胞における相同組み換えの手法を用いたジーンターゲティングによりET-1遺伝子欠損マウスを樹立することに成功し、その表現型の解析を行なった。その結果、ホモ接合体(遺伝子完全欠損型)は生直後に致死的であり、その形態学的解析において下顎・舌・耳など鰓弓由来の器官・組織に発達異常を認めた。これに加えて下顎の器官培養・in situ hybridizationによりET-1の頭頸部の形態形成における意義を明らかにした。更に、循環動態解析によるヘテロ接合体(遺伝子部分欠損型)における血圧上昇を認め、ET-1が生体内ではむしろ降圧系において生理的役割を演じている可能性を提示した。現在、これらの表現型の発生機序の解析を進めるとともに、このET-1欠損マウスにおける動脈硬化病変形成の比較検討を行うためにC57BL6系のマウスとの交配を繰り返して遺伝的バックグラウンドの均一化を進めており、これらによりET-1の動脈硬化をはじめとした循環器疾患における病態生理的意義の解明が期待される。 2.スカベンジャー受容体欠損マウスの樹立 マウスSR遺伝子のクローニングとターゲティングコンストラクトDNAの作成・ES細胞における相同組み換えから現在そのキメラマウスの作成に成功した。現在このキメラマウスから遺伝子欠損マウスの樹立を試みている。
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