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1993 年度 実績報告書

異種抗体の術前除去による異種移植の実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05404045
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

阿岸 鉄三  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70090660)

研究分担者 小山 一郎  東京女子医科大学, 医学部, 助手
新開 真人  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10216210)
君川 正昭  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70204964)
早坂 勇太郎  東京女子医科大学, 医学部, 講師
キーワード異種自然抗体 / 二重濾過血漿交換 / 体外臓器灌流 / 免疫吸着 / リンパ球毒性抗体 / 赤血球凝集抗体
研究概要

本年度は、血漿交換・免疫吸着による移植手術前の異種自然抗体除去の技術を確立させることに主眼をおいて実験を行なった。ブタをドナー、イヌをレシピエントとして用い、移植前にイヌに対して二重濾過血漿交換、体外臓器灌流を行なった。
1.二重濾過血漿交換による異種自然抗体の除去:
置換液量、交換回数とlgG、lgM、異種自然抗体の除去効率を検討した。置換液量を200ml×2,300ml×2,500ml×2として生着時間を比較検討した。無処置で移植した群では平均生着時間は9分であったが、200ml×2では60分、300ml×2では100分、500ml×2では平均107分と著明な生着時間の延長がみられた。lgG、lgMの除去に関しては、それぞれ74%、96%と効果的に除去されていた。またリンパ球毒性抗体は血漿交換前では4〜32倍であったものが、後では1〜2倍と低下し、二重濾過血漿交換により著明に除去させていることが確認された。
2.体外臓器灌流による免疫吸着:
ブタの脾臓あるいは肝臓を摘出し、イヌの血漿を灌流して免疫吸着を行なった後移植を行なった。脾臓を灌流したものでは90分、肝臓を灌流したものでは105分の生着時間がえられた。
3.二重濾過血漿交換+体外臓器灌流:
二重濾過血漿交換を行なった後、体外臓器灌流を追加して行なった。両者を組み合わせた群では、更に著明に生着時間が延長し、最長600分、平均245分であった。300分以上生着した群では、リンパ球毒性抗体価ばかりでなく、赤血球凝集抗体価も著明に低下していた

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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