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1995 年度 実績報告書

音受容機構の加齢変化に関する生物学的研究とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 05404057
研究機関東北大学

研究代表者

たか坂 知節  東北大学, 医学部, 教授 (80004646)

研究分担者 大島 猛史  東北大学, 医学部, 助手 (40241608)
川瀬 哲明  東北大学, 医学部・付属病院, 講師 (50169728)
朴沢 孝治  東北大学, 医学部・付属病院, 講師 (20199459)
池田 勝久  東北大学, 医学部, 講師 (70159614)
キーワード聴覚 / 加齢変化 / 蝸牛有毛細胞 / ディジタル補聴器
研究概要

研究代表者の高坂は、研究分担者の小林、大山、稲村、池田、朴沢、川瀬、大島らとともに音受容機構における加齢変化について、基礎的かつ臨床的研究を行い、その成果は、世界初の高齢者のためのディジタル補聴器の実用化によって結実した。
平成3年の研究開始から2年間は、主として音受容機構の生物学的基礎研究を遂行し、その成果については、アメリカのフロリダ州セントピタ-スバ-クビ-チにて開催される、全米耳鼻咽喉科基礎研究学会において報告された。また、国内では、日本耳科学会、日本聴覚医学会、日本音響学会、仙台耳科学シンポジウム等で報告されている。
平成7年7月には、本プロジェクトの一環として開発に力を注いできた、世界初の高齢者用ディジタル補聴器(クレイダシステムによる補聴器)の携帯型が完成し、厚生省の認可を得て実用化に踏切った。現在も、その臨床試験が継続されているが、老人性難聴のタイプによってクレイダシステムが良好に適合するものとしないものとがあることなどが解析されつつある。本補聴器は、老人性難聴において特に顕著にみられる補充現象をラウドネス補償によって解消させるもので、どのような環境音の中でも、快適な音として入力させることができる。これらの成果は、平成7年9月のベテスダのNIHで開催された、補聴器に関する国際シンポジウムで発表され、海外においての評価も得る事が出来た。
以上のように、学術活動並びに論文等の出版活動において、多大な貢献をすることが出来たが、これは平成5年度から3年間にわたり交付された、文部省科学研究費(一般研究A)課題番号05404018に負うところが大きい。今後は、本研究によって得られた、基礎的・臨床的結果を応用して、さらなる発展を期したいと、研究グループ一同は、次の将来計画に全力投球を行っている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 池田勝久他: "Calcium mobilization and entry induced by extracellular ATP in the……" Cell Calcium. 18. 89-99 (1995)

  • [文献書誌] 池田勝久他: "Inhibition of acetylcholine-evoked Cl^- currents by……" Am J Resp Cell Mol Biol. 13. 449-454 (1995)

  • [文献書誌] 池田勝久他: "Cellular mechanisms in activation of Na-K-Cl cotronsport……" J Membrane Biol. 146. 307-314 (1995)

  • [文献書誌] 川瀬哲明他: "The effects of contralateral noise on masked compound……" Hearing Research. 24-53 (1995)

  • [文献書誌] 大島猛史他: "Bilateral sensorineural hearing loss……" Laryngoscope. 106. 43-48 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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