研究課題/領域番号 |
05404069
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
榎本 昭二 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (40013940)
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研究分担者 |
立川 敬子 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70236537)
鎌田 伸之 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70242211)
高木 実 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (30014012)
土田 信夫 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (60089951)
室田 誠逸 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (50072989)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1996
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キーワード | 口腔癌 / 悪性度評価法 / 生理活性物質 / リンパ球増子直抑制因子 / 血管内皮細胞増子直抑制因子 / p53癌抑制遺伝子 / temperature sensitive mutant / molecular diagnosis |
研究概要 |
我々は十数種の口腔扁平上皮癌(OSCC)細胞株を樹立して来た。本研究中にさらに5種類のOSCC細胞株を樹立した。うち2種類は同一患者の原発巣とリンパ節より各々無蛋白培地中で分離培養できた。この患者に協力を得、正常頬粘膜を採取し正常口腔粘膜上皮の分離培養に成功した。また、これとは別の細胞株において同一個体より癌細胞株と正常口腔粘膜上皮細胞を得ることにも成功し、個々の癌細胞の産生する種々の生理活性物質の発現の異常の際のコントロールとなった。これらの同一個体由来の正常と癌細胞のペアを用いてdifferential displayを行い、癌細胞に特異的に発現している遺伝子のクローニングなどの検討を行なった。あるOSCC胞株の産生する未知のリンパ球増殖抑制因子について検討を行ないその蛋白の性格を報告した。さらに、他の細胞株の産生する血管内皮細胞増殖抑制因子蛋白のモノクローナル抗体を作製した。これと既に報告されている軟骨由来血管内皮細胞増殖抑制因子の抗体と正常粘膜の染色性、分子量などを比較した結果異なる分子であることが示唆された。また、表皮において発現しているPKCの分子種であるPKCηをアデノウイルスベクターを用いて過剰発現させ細胞生物学的検討を行なったところ、PKCの活性化物質であるTPA処理により、増殖の抑制効果が認められた。同一の条件では繊維芽細胞の抑制は見られず、OSCCの分化誘導遺伝子治療への展開が期待された。引き続いてOSCCの過半数で変異を持つことを我々が報告したp53癌抑制遺伝子の生物学的機能解析を行い、138番目のコドンがValに変異した異変p53遺伝子は、37.5℃ではトランスフォーム能を持ち、32.5℃で失う温度感受性型異変であることを明らかにした。また、p53変異と、臨床的経過及び予後さらには病理組織学的悪性度を比較し分子生物学的悪性度評価法の確立を目指したが、明らかな相関は認めなかった。
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