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1993 年度 実績報告書

チミンダイマー認識抗体によるDNAの光損傷修復

研究課題

研究課題/領域番号 05404073
研究機関北海道大学

研究代表者

大塚 栄子  北海道大学, 薬学部, 教授 (80028836)

研究分担者 二階堂 修  金沢大学, 薬学部, 教授 (60019669)
森岡 弘志  北海道大学, 薬学部, 助手 (20230097)
岩井 成憲  北海道大学, 薬学部, 助手 (10168544)
井上 英夫  北海道大学, 薬学部, 助教授 (80088856)
キーワード紫外線損傷DNA / チミンダイマー / PCRクローニング / シングル鎖抗体 / フレキシブルリンカー
研究概要

1)チミン2量体(チミンダイマー)を含むDNA断片の合成
適当な保護基を導入したチミジン2量体に紫外線照射を行った後、3'-ホスホアミダイト体とすることによりチミンダイマーを含んだ結合ユニットとした。チミンダイマーを含んだオリゴヌクレオチド(dGCGGTTGGCG)をこの結合ユニットを用いてDNA合成機により大量合成した。また、相補鎖(dCGCCAACCGC)を合成した後、ハイブリダイズさせて2本鎖DNAの抗原として用いる。
2)チミンダイマー認識抗体の可変領域(Fv)遺伝子クローニング
マウス抗体のFv遺伝子配列のデータベースをもとにして、可変領域H鎖(V_H)および可変領域L鎖(V_L)遺伝子のそれぞれの5'側および3'側にプライマーを設計した。紫外線損傷DNA認識抗体を産生するハイブリドーマ細胞から、PCR法によってV_HおよびV_L遺伝子をクローニングし、塩基配列を決定した。
3)シングル鎖抗体(scFv)遺伝子の構築
V_HおよびV_L両遺伝子を(Gly_4-Ser)_3というアミノ酸配列をもつフレキシブルリンカー部分の遺伝子(鎖長52merの2本のオリゴヌクレオチドをハイブリダイズさせたもの)を介して、T4DNAリガーゼにより結合させ、scFv遺伝子を得た。
4)scFv遺伝子の大腸菌内での発現
scFv遺伝子をT3ファージRNAポリメラーゼのプロモーター、lacのオペレーターおよびErwinia carotovoraのpel Bシグナル配列が存在する発現ベクターに導入後、lacのプロモーターおよびオペレーターの下流にT3ファージRNAポリメラーゼ遺伝子が組み込まれたプラスミドDNAをもつ大腸菌BL21株中でscFv遺伝子の発現を試みた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroshi Morioka: "Cloning of V_H and V_L genes for antibodies specific for pyrimidine photo dimers" Nucleic Acids Symposium Series. 29. 111-112 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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