研究課題/領域番号 |
05451005
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研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
石上 善應 大正大学, 人間学部, 教授 (90054618)
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研究分担者 |
村瀬 嘉代子 大正大学, 人間学部, 教授 (70174290)
松濤 誠達 大正大学, 文学部, 教授 (20106727)
藤井 正雄 大正大学, 文学部, 教授 (30054638)
吉田 宏皙 大正大学, 人間学部, 教授 (10054644)
星野 英紀 大正大学, 人間学部, 助教授 (00054669)
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キーワード | いのち / 近代化 / 救い / 生きがい / 教化 |
研究概要 |
本研究の初年度にあたり、本研究の問題の所在の明確化と研究方法の一貫性を保ために、(1)研究組織内に研究会をおき(2)学内と学外を対象とした2回のシンポジウムを計画・主宰した。 【1】研究会経過 研究会は、本研究の代表者及び研究分担者、並びに学内の社会教化教育研究会のメンバーをもって組織し、月例会を第3木曜日に設定した。 研究会のテーマは、現代社会において【.encircled1.】仏教が対応・解答を求められている諸問題・諸現象の分析【.encircled2.】仏教寺院・僧侶に対する批判・問題提起の分析【.encircled3.】現代人の宗教意識への仏教からの働きかけの考察などどした。月例会では、このテーマに基づいて問題提起と討論、関係資料の収集・選定を行った。 【2】シンポジウムの内容研究会での討論において、現代社会の諸問題・諸現象の根底には、現代人の「いのちとは」への問いかけ、「どのような行き方が望ましいのか」の模索があると考察された。そこで(1)急激な社会の変動に対して、これまでの仏教教団はどのように対応してきたのか。(2)明治以後の近代化・近代主義はどのような影響を仏教教団に与えたのかの二点を論点として、『現代人にとって救いは可能か、そのあり方について』と題するシンポジウムを2回行った。 第1回は、学内の僧籍にある教授・講師に、教学、歴史研究、哲学・宗教学、社会福祉、社会教化教育のそれぞれの立場からの問題提起をし、討論・考察を行った。 第2回では、主には本学の設立各宗派の研究機関に所属する研究者に問題提起を依頼して、【.encircled1.】救いを妨げる・救いに関心をもたない背景・理由【.encircled2.】救いを可能とする理念・実践の問題について論点に討論をした。2回のシンポジウムによって、現代人と仏教との基本的課題が考察されてきている。
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