研究概要 |
1.データベースの作成 研究代表者と分担者は、Association for Pali Text Inputting(=APTI,代表江島恵教(本研究分担者))の活動を通じて、OCR(自動読みとり装置)によるデータの入力と、その分担校正の作業を続けている。本年度入力されたテキストは以下の通り: 1.Suttanip〓ta,2.Dhammapada,3.Visuddhimagga,4.Itivuttaka,5.Nettipakarana,6.Vinaya,7.Abhisamay〓la〓k〓r〓lok〓‐praj〓〓p〓ramit〓vy〓khy〓. このうち、1.2.3.は2次校正まで終了。他は校正中である。 2.サンスクリットデータ処理システムの構築 パーリの処理システムは研究代表者が既にほぼ完成したのであるが、サンスクリット本のOCRデータの処理については今回、Abhisamay〓la〓k〓r〓lok〓‐praj〓〓p〓ramit〓vy〓khy〓(=APV)の入力を機に作成することにした。8割がたの完成を見ている。 3.データを用いての研究 研究代表者はSuttanipataとDhammapadaのデータベースを用い、その語彙、語形、音韻、韻律に関する研究を遂行中であり、その中間発表を行った(1994年1月7日、愛知学院大学)。 4.韻律分析プログラムの開発 研究代表者は既に国立民族学博物館において、サンクリット、パーリの韻律分析プログラムを開発したのであるが、このプログラムは大変よくできてはいるが、処理速度の遅さが欠点であった。そこでパーソナルコンピュータ上で機能し、処理速度も100倍程度早いプログラムを高島淳助教授(東京外国語大学)の協力によって開発中である。
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