研究課題/領域番号 |
05451009
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
濱井 修 東京大学, 文学部, 教授 (00012360)
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研究分担者 |
湯浅 弘 東京大学, 文学部, 助手 (10230608)
関根 清三 東京大学, 文学部, 助教授 (90179341)
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キーワード | 旧約 / 新約 / 聖書 / 神義論 / 象徴 / バテシェバ事件 / カント / ライプニッツ |
研究概要 |
研究計画の初年度に当たる今年度、本研究の研究課題は、 (1)旧約をも含めた聖書研究を手がかりとし、キリスト教倫理の初発の段階で悪の観念の内実を明らかにすること。 (2)近代の神義論を手がかりとして、近代倫理学とキリスト教倫理との差異と共通性を明らかにすること。 以上二点であったが、これらに関する具体的な研究成果としては次のようなものが挙げられる。 (1)に関して。 研究分担者の関根清三は、旧約聖書の象徴解釈という視点から旧約聖書全般の研究を進めるとともに、バテシェバ事件という具体的問題を手がかりとして悪の問題に考察を加えた。 (2)に関して。 研究代表者の濱井修は、カントの神義論を、悪の問題と人間の自由との連関という哲学的観点から考察した。また、研究分担者の湯浅弘は、ライプニッツの神義論を、同じく人間の自由に焦点を当てて考察したが、どちらの研究においても、近代神義論とキリスト教倫理の連続性が確認された。
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