平成5年度に作成した基本マニュアルにもとづいて、平成6年度は、色々なタイプの登校拒否児童・生徒について、このマニュアルで学習した教師や親が、間違いなく技術を習得できているかどうかをチェックする評価マニュアル(自己評価用、他者評価用)を作成することが目的であった。 基本マニュアルに基づき、教師に対する訓練セッションと親に対する訓練セッションを設定した。 1)教師に対する訓練セッションは、埼玉県内の教師・養護教諭約60名を対象として、10回(1回2時間)の構成で行った。 2)親に対する訓練セッションは、東京都内で12名の不登校の子を持つ親を対象として、10回(1回4時間)の構成で行った。 どちらのセッションにおいても、試作した2つの評価マニュアルによって事前、事後の評価が行われた。評価マニュアルはおおむね訓練の成果を反映するものとなっていたが、他者評価の方法については評価者を誰にするかによって結果に差がでてくるので、その点を考慮にいれた改訂版を作成する必要がある。 本年度の成果はマニュアルの完成と、不登校を考える視点を明確にしたこと、教師のグループワークのまとめを冊子にしたことである。 カラーコピーで作成されたOHPシートにより、集団での評価が一層容易になった。
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