研究課題/領域番号 |
05451028
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
小花和 昭介 追手門学院大学, 文学部, 教授 (00079378)
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研究分担者 |
加藤 徹 追手門学院大学, 文学部, 助教授 (80079409)
落合 正行 追手門学院大学, 文学部, 教授
井上 知子 追手門学院大学, 文学部, 教授 (00079401)
藤本 忠明 追手門学院大学, 文学部, 教授 (10079387)
田中 國夫 追手門学院大学, 文学部, 教授 (40098322)
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キーワード | 感情表出 / 顔の記憶 / 自伝的記憶 / 交通事故 / 自伝的資料 / 役割受容 / 対処行動 / 老人 |
研究概要 |
認知班では、感情表出の在り方について様々な年齢の自分との関係に違いのある人に対するコミュニケーション場面で様々な感情の表出の世代による違いをみた。また、顔の記憶や感情表出の自己評価についても行った。世代や性差、また自分と相手との関係などによって感情表出に違いがあることが示唆された。また、自伝的記憶を用いた老人の生涯での強く思い出に残った出来事、重要な出来事、各発達段階での重要な出来事、あるいは各発達段階でのしておけばよかったこと、発達段階のどの時期が重要であったか、人生を変える出来事などについての調査を行った。その結果、例えば自伝的記憶として強く思い出に残っていることとして想起されることがらと他の文脈で重要であることとして想起されることがらとに必ずしも対応があるわけでなく、自伝的記憶でみられるものの意味について問う必要性が示唆された。また、男女で人生の評価の違いが示唆されている。これは、職業生活や子供との関係、他の人とのネットワークの在り方などの男女差を示唆するものであり、検討を要する問題が示唆された。社会心理班では、例えば老人の交通事故の分析から歩行者事故、自転車事故が大きな特徴であることがあきらかとなり、老人の歩行行動や自転車の行動、歩道の条件などビデオによる解析の必要性が示唆され、同時に老人の交通教育に対する貴重な情報がえられた。臨床、パーソナリティー班では、個人の生涯に関する自伝的な資料を分析することから、人間の生涯の自我へのもつ意味を検討し、さらに老年期の人生における意味についても検討した。さらに、方法論としての自伝的資料の分析の特定の個人の生涯から個人の特徴を浮き彫りにするという方法の問題点についても検討した。また、人生における役割受容、ライフスタイルと職業(労働)価値尺度の対応の年齢による変化、ストレッサーに対する対処行動の老年期における特徴についてみた。
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