研究課題/領域番号 |
05451028
|
研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
小花和 昭介 追手門学院大学, 文学部, 教授 (00079378)
|
研究分担者 |
吉川 左紀子 追手門学院大学, 文学部, 助教授 (40158407)
落合 正行 追手門学院大学, 文学部, 教授 (10098098)
井上 知子 追手門学院大学, 文学部, 教授 (00079401)
藤本 忠明 追手門学院大学, 文学部, 教授 (10079387)
田中 國夫 追手門学院大学, 文学部, 教授 (40098322)
|
キーワード | 老年期 / 社人認知 / 感情表出 / 介護 / 思いやり行動 / 交通行動 / 生活意識 / 認識能力 |
研究概要 |
1認知班;(1)老年期の対人行動および対人認知の特性に関して、65才以上の高齢者101名を含む20代以上の成人511名を対象に、1種々の感情が喚起される社会的状況での感情表出の程度、2対人認知、情動表出に対する自己評価、態度、3異なる世代の人物に対する発話の形式の3部構成の調査の結果、1の感情表出の程度では、幸福、怒り、軽蔑の感情は高齢者ほど表出が抑制され、恐怖、驚きの感情は高齢者のほうが表出する度合が強い事、また、対人認知では、人の識別や顔の記憶、顔や名前の想起の認識能力ではっきりした世代差がみられ、老年期に近づくほど自分の認識能力の衰えを強く意識するようになる事が分かった。(2)1介護;大学生と高齢者に入浴、排泄、食事場面での介護、被介護の抵抗度を種々の人物で調べた結果、女性が被介護に、高齢者は機械介護に抵抗が高い事、高齢女性は配偶者・息子より同性の施設の人の被介護に抵抗が少ない、被介護で排泄が高い抵抗で、また排泄は施設の人の介護に抵抗が少ない事が分かった。2思いやり行動;大学生と高齢者を対象にいたわられた事態といたわった事態の特徴をみた結果、思いやりを受けた人、施した人とも大学生は友人、高齢者は家族が多い。また両場面とも内容は大学生で精神的援助、高齢者は物質的援助が多い。思いやりを受けたときの感情は喜びが多く、次に大学生は相手への評価が、高齢者は感謝が高い。3生活意識調査;頻繁に合う友達の数でも生活の満足度も高齢者の方が高く、他の項目でも高齢者が充実感や満足感をより味わっていることが分かった。 2社会心理班;高齢者の交通行動の中から、道路横断時の行動をビデオ録画から分析したが道路横断開始のタイミング、横断後半での自動車とのコンフリクトの問題性が明らかとなった。
|