研究課題/領域番号 |
05451066
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三浦 秀一 東北大学, 文学部, 助教授 (80190586)
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研究分担者 |
山田 勝芳 東北大学, 文学部, 教授 (20002553)
熊本 崇 東北大学, 文学部, 助教授 (00153354)
安田 二郎 東北大学, 文学部, 教授 (90036666)
花登 正宏 東北大学, 文学部, 教授 (60107175)
中嶋 隆藏 東北大学, 文学部, 教授 (10004061)
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キーワード | 中国 / 知識人 / 士大夫 / 文人 / 精神生活 / 政治活動 / 信仰生活 / 宗教活動 |
研究概要 |
平成7年度は、過去二年間に蒐集した文献の調査・整理を継続しつつ、引き続き政治活動・宗教活動の両面にわたる補完的な資料の蒐集に努め、それら資料の解析を行った。上記作業により、旧中国知識人の政治的・宗教的それぞれの心情・立場を分析することがほぼ可能となった。こうした成果を踏まえ、各研究担当者が個別的な分析からの問題点を提出するとともに、統括的立場から検討が加えられ、中国知識人の精神活動の全容が跡づけられつつある。 本年度も、各研究分担者の成果は次々とまとめられている。中でも、山田「王莽代貨幣史」・熊本「北宋の台諫」は、制度史の観点から、中国士大夫の政治的立場を理解する手がかりを与えるものである。安田「西晋初期政治史試論」は、政治的な混乱の見られる時期に焦点を当て、その中での士大夫の様々な立場に光を当てる。中嶋「『坐忘論』の安心思想とその周辺」は、唐代の道教文献に着目しつつ、先秦以降の中国思想、また、仏教思想との関連の上に、当該時期の宗教的関心を浮かび上がらせている。三浦「金元の際の全真教」は、従来さほど重視されていなかった地域・時代を取り上げ、研究の視野に広がりを与えるものである。 三年間にわたって継続された本研究に対し、各研究分担者の最終的な成果は、すでに発表されたそれぞれの研究成果・統括的立場からの見通しを踏まえつつまとめられ、現在印刷に付されている。本年三月中には研究報告書として公刊される予定である。
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