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1995 年度 実績報告書

近世初期における将軍家御殿・御茶屋跡の考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05451074
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

岡田 茂弘  国立歴史民俗博物館, 情報資料研究部, 教授 (50150016)

研究分担者 千田 嘉博  国立歴史民俗博物館, 考古研究部, 助手 (70226695)
山本 光正  国立歴史民俗博物館, 歴史研究部, 助教授 (10150020)
キーワード近世初期 / 将軍家 / 徳川家康 / 徳川秀忠 / 御殿・御茶屋跡 / 浦和御殿跡
研究概要

1)埼玉県浦和市所在の浦和御殿跡の予備的調査
浦和御殿は、「浦和本陣星野権兵衛由緒書」によると慶長年中まで(1596年以前)に設置され、徳川家康・同秀忠によって使用され、慶長16年(1611)に廃止されたことがわかる近世初期の将軍家御殿・御茶屋のうちでも早い時期に使用されたものである。その遺跡は幕府の御林として管理されていたことが文化8年(1811)作成の「浦和宿絵図」に「御林 御殿跡」と記載されていることから判明している。遺跡は明治26年(1893)に周辺の地域を含めて浦和地方裁判所用地となり、昭和49年(1974)に浦和市の常盤公園となって今日に至っている。現在では堀・土塁跡は地上に見えないが、明治13年(1880)に陸軍が作成した「埼玉県武蔵国北足立郡浦和駅」5000分1迅速測図によると牢屋跡の注記の下に堀・土塁が記載されているので、遺跡の遺存状況を把握するため予備的なトレンチ調査を実施した。調査は研究代表者の岡田が調査担当者となり、学習院大学輔仁会史学部学生が主体となる形で実施したが、地表下約2mに近世初期の遺構面があり、堀・土塁跡が良好に遺存していることが明らかとなった。
2)遺跡の現状調査
前年度に引き続き史料に見える御殿・御茶屋跡の遺跡の現状調査として、神奈川県足柄下郡箱根町所在の元箱根御殿跡・元箱根御茶屋跡・箱根御殿跡、同県中郡大磯町所在の大磯御殿跡、川崎市中原区所在の小杉御殿跡、東京都品川区所在の品川御殿跡、同豊島区所在の下高田御茶屋跡、同武蔵野市所在の井の頭行殿跡などを実査した。その多くは都市化によって遺構等を見ることはできなかったが、立地する地形等の情報をえることができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 岡田,茂弘・山本勇・庄司克: "近世初期将軍家鷹狩御殿 千葉御茶屋御殿跡の調査" 日本考古学協会第61回総会研究発表要旨集. 51-53 (1995)

  • [文献書誌] 岡田茂弘: "千葉御茶屋御殿跡第6次調査概報" 千葉市教育委員会, 59 (1994)

  • [文献書誌] 岡田茂弘: "千葉御茶屋御殿跡第7次調査概報" 千葉市教育委員会, 52 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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