研究課題
○9月24、25日に行なわれた佐陀神能を鑑賞し、ビデオ等で収録しておいた。台本や楽譜なども「佐太神社史料」(佐太神社前宮司朝山皓氏が残された筆耕本)より収集し、起こす作業をしつつある。また、面や文様の研究もしている。○佐太神社に奉納された和歌、特に伯耆米子の竹内自安斎が発起人となった1500首程の『佐陀大社奉納神始言吹草』(佐太神社蔵)の研究を行なっており、次年度には刊行したい。当時の佐太神社崇拝が窺われる興味深い資料である。○「神道大系」にも所収されていない神宮文庫所蔵『佐陀大社縁起』を収集した。○明治政府の神社政策や神社制度の調査のため、国立国会図書館と国立公文書館に行き、多くの資料を収集してきた。○「佐太神社研究会」を3回持ち、次の発表があった。1.「佐陀神能の音楽的考察」においては、神能の特徴メロディーの分析、意匠と音楽との関係が取り上げられた(松田明氏)2.「中世の佐陀神社について」においては、古代から近世への推移がテーマとなった(井上寛司氏)3.「大社造と佐太神社の変遷について」は建築史からの興味深いアプローチであった(和田嘉宥氏)