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1993 年度 実績報告書

世界経済の多国間・多部門モデルの拡大化と政策分析-とくに貿易摩擦と地球環境分析

研究課題

研究課題/領域番号 05451111
研究機関国際大学

研究代表者

宍戸 駿太郎  国際大学, 学長 (00015942)

研究分担者 木下 宗七  名古屋大学, 経済学部, 教授 (70022457)
中村 治  国際大学, 大学院・国際関係学研究科, 助教授 (00180357)
丸茂 明則  国際大学, 大学院・国際関係学研究科, 教授 (30190565)
キーワード世界経済モデル / 多部門計量モデル / 貿易マトリックス / 地球環境モデル / CO排出量 / 国際I-O表 / 投資関数 / 雇用関数
研究概要

世界経済の多部門多国間モデルの構築作業は、平成2年と3年に行われた「世界経済のプロトタイプモデル」(科研費:一般研究B)の実績をベースに、平成5年度は研究実施計画にもとづいて以下の作業が行われた。
1.データベース:
まず、先進7ケ国については雇用と投資の部門別データの時系列の推計を主にOECDならびに国連統計を中心にして行い、非先進諸国についてはやや統合された部門分数のもとで時系列の推計を行った。ただし後者については時間の関係もあり、東アジアの主要9ケ国に焦点をしぼって時系列データベースの推計が行われた。
次に、部門別の生産、輸出、輸入、国内消費については、先進7ケ国については、すでに利用可能であるので、上記の東アジア9ケ国について、固定価格表示による斉合的に時系列データべースの推計作業が行われた。なお、この場合部門別の輸出入デフレータについては名古屋大学グループの推計結果を全面的に利用することとした。
実質価格系列での生産、輸出、輸入、国内消費の4変数については、斉合性を確保しつつ、時系列データベースを推計するため、基準年次ごとにアジア経済研究所の国際I-O表とのチェックが行われた。
なお、CO_2の排出量のデータべースであるが、先進7ケ国については、OECDデータを中心に国立環境研究所の協力を得て、部門別の時系列データの強化がまず行われた。東アジア諸国についても、主要国を中心にデータ整備が進行中である。
2.モデルの推定:
先進7ケ国の主要変数(貿易を含む)についてはパラメータの推定がほぼ完了し、東アジア9ケ国についても、推定作業が進められつつある。ただ、データの精度は先進7ケ国よりもやや劣るため,より統合された部門分類において、推定が行われている。
以上の通り、部品のパラメータの推定の一部はやや遅れているが、平成6年度予定の世界モデルの構築とそのシミュレーション分析のための基礎は殆ど完成しており、翌年度中に順調に分析が修了する予定である。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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